ふかさわくん２【紫】

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深澤くんとのLINEは他愛もない会話のやりとりをした。

お互いそんなすぐ返す訳でもなかったけど、途切れることなく続く。

そんな何気ない会話に心地よさを感じていた。



そして、月曜日がやってきて小さくあくびをしながら学校に向かう。

イヤホンで音楽を聴きながら歩いていると、ポンっと肩を叩かれ、となりを見ればおはよと口を動かす深澤くんの姿。

慌ててイヤホンを外しておはようと返す。




「なんだよその顔！」

「いや…いつも遅いのになぁと思って」

「たまには俺だって早く来るって」




やればできる男なんで、とドヤ顔の深澤くん。

いや、威張ることじゃないよ？普通だよ？と言いたいところだがすごいねぇと返す。




「思ってないっしょ」

「え？思ってるよ」

「絶対思ってねぇじゃん！」




朝から元気な深澤くんと残り少ない通学路を歩く。

どうやら深澤くんが今日来る時間が早かったのは、早起きできたんじゃなくてオールでゲームをしていたかららしい。

眠い眠い、と言って目をこする深澤くん。




「授業中寝ても起こさないからね？」

「だいじょーぶだって。俺寝ないもん」

「絶対寝るじゃん」

「いや絶対寝ないね」




そんなしょうもない言い合いをしているとあっという間に学校に着き、一緒に教室に向かう。


そして、授業が始まり一限目から目をこすっている深澤くん。

ちらっと目が合い、深澤くんが口パクで「ヤバい」って眠いことをアピールしてくる。

それにクスって笑っちゃうと次は大袈裟に目を見開いてこっちを見てくる。


そんな風にふざけてばっかいたから、いつもは長く感じる授業があっという間に過ぎていった。

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