ふかさわくん【紫】

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やっすーだけかと思ったらとなりのクラスのしんちゃんとかジェシーくんも来るみたい。

これはうるさいぞ。


学校から駅までの間を歩くのにも、いちいちジェシーくんがボケるから全然進まない。

普段はクラスでふざける側の樹くんがツッコミまくってて、新鮮でわたしも笑っちゃう。




「やべー、あいつらマジでうるさいじゃん」

「しょっぴーの笑い声もなかなかだよ」

「Aも超笑ってんじゃん」

「いや、二人とも笑い声やべーよ」





しょっぴーと深澤くんに挟まれてジェシーくんたちの後ろを歩く。

ちなみにハルとやっすーは一番前を歩いてて完全に二人の世界。




「これタピオカまでたどり着けんの？俺ら」

「無理っしょ。ほら慎太郎がまた変なことしだしてんもん」

「ふふ、しんちゃんやっば」




樹くんにバレないように看板の裏に隠れるしんちゃんが面白くてストーリーを撮る。

しんちゃん体が大きいから看板に全然隠れてないじゃん。




「めっちゃおもしろいしんちゃん」

「待って樹気づいてなくね？」

「うはははは、慎太郎スルーされてんじゃん！」





あんなに分かりやすいのに樹くんは気づかず、しんちゃんの横を普通に通り過ぎていく。

あんなにウキウキしてたのに寂しそうな子犬みたいな顔をするしんちゃんにわたしたちは大爆笑。


そんなしょうもないことばっかしていたせいで倍くらいの時間がかかってやっと駅に着いた。





「はー、もう疲れた」

「まだ目的果たしてねーぞ」

「しんちゃんとジェシーくんが面白すぎる」

「やべーAに褒められた！」

「いや褒めてないっしょ、今のは」





疲れきった樹くんがわたしたちのとこに逃げてきて、おしゃべりしながら目的地まで電車に揺られた。

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