ふかさわくん【紫】

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さなぴーに紙を渡しに行くとグループ名に若干違和感を感じたみたいだけど受け取ってくれて残り時間はフリー。

さなぴーは自習してなさいって言ってたけど、正直勉強してる子なんてほとんどいなくてみんなおしゃべりに夢中。


わたしたちもバーベキュー何作る？とか他愛もない話をしながら過ごす。

そんな話をしてたのになぜか樹くんがわたしの失態を掘り返してくる。





「にしてもやぶっちゃんのふかさわくん事件はマジで笑ったわ」

「掘り返さなくてもよくない？ちゃんと反省してるよ」

「普段しっかりしてるからそのギャップ？イコール可愛いってことじゃん？」

「絶対思ってないしバカにしてるよね？」





してないってー、と樹くんが肩を組もうとしてくるから手を払い除けると「やぶっちゃんに叩かれた！」って騒ぎ出す。

しょっぴーといい樹くんといい、からかいすぎじゃない？


余計深澤くんと気まずくなっちゃうよ。



バレないように深澤くんを見ると樹くんに絡まれたみたいで「うぜーよ！くっつくな！」って樹くんを押し返してる。

その姿をバレないように動画を撮ってるしょっぴー。




「ねえねえA」

「ん？」




ぽけーっとその様子を見てたらハルがとんとんっと肩を叩いてきた。

ハルを見るとご機嫌なのかニコニコ。




「ふっかと仲良くなれたじゃん」

「ハルまで傷えぐるんだ」

「でもそのおかげでちょっとは話しやすくなったでしょ」

「いや話しにくいよ…」




名前間違っちゃったんだもん。
そんな気軽に話しかけられないって。




「そんなに気にしてないと思うよ向こうは」

「そういうもんかなぁ」

「そういうもんでしょ。今まで接点なかったんだし」





だからそんなに気にしないのってハルに頭をぽんっと撫でられた。

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