ハチミツトースト two

38 sho ページ8

Aちゃんが、相葉くんに引かれて駅を降りて目が合った時から僕は、その場に立ち尽くしてた。


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僕は進みゆく時間に取り残された。


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気づいたら


目の前の見える電車の向こうの景色は


知らない景色。


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あぁ、長い間時においてかれたんだ。


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このままサボろうか。


でも、僕は学校に向かった。


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向かう道には


いつもとは違う人が歩いてて


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新鮮な感じだった。


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学校に近づくにつれ、人が多くなるのいつもとは、真逆に、

学校には、本当に時間に取り残されて独りになってしまったのか、と思うくらい静まり返っていた。


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学校の敷地に入る時、息をきらして走ってる松本先生に会った。


潤「あっ、櫻井？櫻井だ！珍しいな。遅刻か？ダメだぞ」


翔「先生も遅刻なんですか？」


潤「うん。朝目が覚めたら窓が開いてて、窓閉めようと思ったら、雀が入ってきて(笑)」


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朝から大変だったよ�・
俺も人のこと言えねーよな(笑)


って、かっこいく走る松本先生は言った。


そんな松本先生に合わせて走ってた。


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職員室と教室に別れた。


教室に入ったときには

息がきれていて、

　
遅刻の理由を問う先生の声や、その間を使って友達と話す生徒の声がしていたのに


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Aちゃんと目が合うと


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そんな音だって聞こえなくなる。


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息苦しさだってなくなる。


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周りが見えなくなる。

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