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結局、翌日は昼過ぎまで寝てしまって。
来週提出の課題もしなあかんかったから、出掛けられたのは夕方近くだった。
向「このへん、やっぱなんもわからんなぁ〜」
コンテストのテーマ「私の好きな街」に合わせた写真を撮ろうと散策するものの、1ヶ月やそこらじゃ好きなところもなにも、この街について何もわからない。
阿「あれ、康二じゃん」
向「あ、阿部ちゃんやん！偶然やなぁ」
阿「うちこの辺なんだよ。康二は？」
向「この街のこと知ろう思て、歩き回ってたらここにおった」
阿「せっかくだから、ちょっと歩こうか」
向「阿部ちゃんとデートやね！」
コンビニに行っていたという阿部ちゃんがアイスをお裾分けしてくれて、2人で食べながら夕暮れの河川敷を歩き始めた。
向「阿部ちゃんはこの街のどんなとこが好き？」
阿「え？好きなとこ？うーん、そうだなぁ…
みんながいるところ、かな？」
向「深い！……のか？」
頭のいい阿部ちゃんの言うことは、やっぱり俺の頭ではすんなりと理解ができなくて「わかれへん！」って顔をしたら、楽しそうに笑って意味を教えてくれる。
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作者名：夕凪 | 作成日時：2020年5月21日 7時
