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『あ、あの!違うよ!いや、違わないんだけど…
それくらい康二くんも写真も魅力たっぷりだよってことで、えっと…』
向「そんな焦らんでも大丈夫やで。
俺はアホやけども、さすがに告白されてるわけやないことはわかる」
勢いに押され気味でまだまだ戸惑ってはいるけど、ひとつ腕試しにコンテストに応募してみるのも悪くない。
こんなに好きだと言ってくれるなら、Aちゃんのために頑張ってみたいと思ってしまうやんか。
向「Aちゃんがめちゃめちゃ背中押してくれるから、ちょっとチャレンジしてみよかなぁ〜」
『ほんと!?私も出そうと思ってたけど、自分の結果よりも断然 康二くんの結果の方が気になっちゃうよ!』
向「Aちゃんの写真もきっとAちゃんに似て、ふわふわしとんのに芯があるような、繊細やけど力強い写真なんやろね」
『や、そんな、その、ありがとう…//』
さっきAちゃんが言っていたように、写真に人柄が出るのならと何気なく放った言葉に、再び顔を真っ赤に染めて恥ずかしそうにするAちゃんがあまりにも可愛すぎる。
もう、この子は俺の心臓を止める気なんやろか。
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作者名:夕凪 | 作成日時:2020年5月21日 7時