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『これ、どこに向かってるんですか？』
渡「ん？俺んち」
『はい！？』
渡「最寄駅聞いたら近くだったし、久々に誰かの手料理食べたいな、と思って」
『え、待って。全然わからない…』
渡「あ、次の角を左ね？」
電車に乗って、乗り換えもせずに15分位先の駅で降りて、導かれるままに歩いていた私は、先に目的地を聞かなかったことを後悔した。
『さすがに彼氏以外の、男性のひとり暮らしの家に上がるわけには…』
渡「彼氏、できたの？」
『いや、いないけど…』
渡「俺、そんなに節操なく見える？」
『そんなことないと思うけど…』
渡「じゃぁ、いいじゃん。はい、到着です」
不毛な押し問答を繰り返しているうちに、とうとう彼の家に到着してしまった。
なんとか回避したかったけど、さすがに「私が好きだって言ったこと覚えてますか？」なんて聞く勇気はない。
渡「ほら、入りなよ？」
『あ、えっと…』
なにも気にする様子のない彼は、開いた扉をおさえながら私の背中を優しく押して、家の中へと導いた。
『おじゃま、します…』
渡「適当に荷物置いていいよ。あと、食材なんだけどアレはそこにあって、鍋とかはこっちで…」
ひとしきりの説明を始めた彼を見て逃げられないことを悟り、私も "いままで通り" を心掛けながら言われた通り、キッチンを借りて夕食をつくった。
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夕凪(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます！綺麗に完結できるよう頑張ります！ (2020年5月16日 8時) (
レス) id: cdd597421f (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - すごく切ないです（ ; ; ）ハッピーエンド期待しております！ (2020年5月16日 1時) (レス) id: b6de7731d0 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます！ドキドキしていただけて、とても嬉しいです！ (2020年5月10日 11時) (レス) id: cdd597421f (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - こうゆう男性ってリアルにいますし、更に渡辺くんなのでかなりドキドキしてしまいました(^^)更新楽しみにしてます！！ (2020年5月10日 0時) (レス) id: b6de7731d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪 | 作成日時：2020年4月24日 19時
