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私は顔を見て上手に話せる気がしなくて、座っていたベンチから立ち上がり、目の前に手すりに寄りかかった。
『悔しいけど、好きですよ。いまでも』
渡「ほんと…？」
『翔太くんに会わなくなって苦しかったけど、どこかほっとした自分がいたの。
いつも大人の余裕がある翔太くんにドキドキさせられっぱなしで、少しでも似合う女性になりたくて背伸びしてたんだと思う」
私は彼に背を向けたまま、あの頃を思い出しながら、ひとつひとつ丁寧に言葉にして想いを届ける。
『このまま徐々に綺麗な思い出にして、次は穏やかな恋をしようと思ってたのに、全然上手くいかなくて。
それなら自然と前に進めるようになるまで好きでいればいいや、ってどこかで開き直ったんですよね』
渡「じゃぁ、ずっと好きでいてくれたの？」
『まぁ、違う人のことを "この人好きかも？" と思うことはあったけど』
渡「なんか妬けるわ」
話しながら振り返ると、タイミングよく彼がこちらに歩いてきていて。
寄りかかっていた手すりに、まるで逃がさないとでもいうように私の両サイドに彼が手を置くから、さっきまでとは比較にならないくらい、心臓がドキドキと音を立てる。
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夕凪(プロフ) - ゆちさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてとても嬉しいです！小竹さんの詩の世界観が大好きで、昔はよく聞いていたので、今回は楽曲に力を貰いました！ (2020年6月7日 19時) (
レス) id: cdd597421f (このIDを非表示/違反報告)
ゆち(プロフ) - 今日初めて拝見させていただいたのですが、とても面白くて最初から最後まで一気に読み進めてしまいました！小竹さんの書く歌詞っぽいなぁなんて思いながら読んでいたので作者様からとても深いグリーンやheavenly whiteの話が書かれているのをみて納得しました笑 (2020年6月5日 23時) (レス) id: b35a43e08e (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - 杏奈さん» 楽しんでいただけたようで私も嬉しいです！ドキドキというよりはほっこりするお話が書けたかなと思っています！また、機会があれば宜しくお願いします！！ (2020年6月1日 8時) (レス) id: cdd597421f (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - コメント、再び失礼します。after storyありがとうございます！読んでいて、んふふ〜とニヤニヤしてしまいました(笑)本当に夕凪さんの言葉の選び方、大好きです。これからも楽しみにしています！ (2020年5月31日 22時) (レス) id: aadbdb729c (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - りのさん» 我ながら音楽の世界観に引っ張られているなと思います(笑)でも楽しんでいただけて嬉しいです。本当にありがとうございました！ (2020年5月23日 0時) (レス) id: cdd597421f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪 | 作成日時：2020年5月14日 21時
