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生きている実感 ページ9

貴方「生きている実感が無い?」

今日は休日。何もする事がない我々はだらだらと過ごしていた

少し前……

何時も五月蝿い太宰さんが急に静かに成ったと思ったら、可笑しい問を僕に投げかけた

太宰「私、生きている実感が無いの。A、私は生きてるの?死んでるの?」

普段とは違う声色に興奮を抑えつつ、「如何して?」と、問い返した。

太宰「何時もの何気ない空間だけど、Aが何処かへ行ってしまう様な気がしてならないのだよ」

そう云うのは僕じゃなくて、中也に言って欲しいなァと思いながら一週間程前に教えてもらった生死の判別法を実験しようと思い、部屋を出た。

薄暗い自室に太宰さんを招いてその瞳をじっと見た後、手鏡を取り出して太宰さんに突き付けた

太宰「なに……これ」

貴方「鏡だよ、其れで自分の黒目の底に有る黒い瞳をじっと見つめといて」

今の太宰さんの眼は少しだけ過去の眼に似てる気がする。だから実験も兼ねてその眼に光をいれてあげンだ。

パチッ

太宰「ゔっ……」

先刻から薄暗かったから電気をつけた今、凄く眩しいだろう。そして僕も眩しい。

貴方「ほら、太宰さん。自分の瞳を見てご覧よ少しだが違うはずだよ」

電気付けるなら言ってよ……と言いながら、渋々鏡を見た。

太宰「…………瞳が、…少し小さくなってる……?」

貴方「うん。人間ッてね暗い処は瞳が大きくなって、明るい時は瞳が小さくなるンだよ。

でもね、其れは生きているから瞳の周りにある虹彩が動いて瞳の大きさが変わるンだ

だからね、死んでたら瞳の大きさは変わらない。

ほら、太宰さんは生きてるよ。ちゃんと僕の眼の前に居るよ。」

僕が生きている事を教えてあげると、太宰さんは眼を見開き小さく有難うと礼を言った後、僕の部屋を出て行った。

だが、太宰さんが心配なので自室を出て探しにいくと、何時もの太宰さんに戻っていた。

「大丈夫?」と問うと「Aちゃん、先刻は御免ね。もう大丈夫だよ」と返っきた

切り替えが早いのか、其処にいる中也に弱い処を見せたくないのか、判ンないけど、

何となく可愛いので太宰さんの頭を撫でた。

中也も可愛いけど、太宰さんも可愛い処有るんだね。

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イツキ(プロフ) - はい!頑張ります! (2017年8月22日 15時) (レス) id: ad3139b32e (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - 続き、気になります!更新頑張って下さいね♪ (2017年8月4日 14時) (レス) id: cab09c94f4 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - ハイ解りました見てくれたんだね夢ありがとう (2017年7月21日 18時) (レス) id: af181beee6 (このIDを非表示/違反報告)
?? ? - 見た見たよ!←  これで誰かわかる気がする........ (2017年1月30日 22時) (レス) id: a06fc9766b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イツキ | 作成日時:2017年1月25日 23時

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