讐-ada- (ページ50)

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北斗side

売店から戻ると見知った人がいた。

事情を話しとくとは言ったものの、何を言ったらいいか…

Aさんが乗って行ったタクシーを見つめ阿部くんが言った。

阿「A、大丈夫じゃ、ないよね…」

北「はい。精神的なストレスが原因だって」

阿「そっか…」

北「ここ数日、食事もろくにとってなかったみたいで…どうしてか分かりますよね、？」

阿「………」

北「あんだけ毎日メンバーから暴言吐かれて、足ひっかけられたりしてればストレスも溜まりますよ。全部あの女の嘘なのに」

阿「あの女って…」

北「今までのこと全部Aさんがやったってことになってますけど、本当は瑞貴さんですよ」

阿「はっ？！」

北「そして今、Aさん脅されてるんです。メンバーのスキャンダル写真バラまくって…それで全部自分がやったってことに」

阿「だから、あの時…」

北「俺たちの前で土下座したのも瑞貴さんに言われたみたいです」

阿「まさか、瑞貴が…」

信じられないって顔をしている阿部くん。

阿「このこと知ってるのって…」

北「俺と樹だけです」

阿「樹も知ってたんだ、」

北「とりあえず、全部知った阿部くんにはこれから色々協力してもらいますから」

それから阿部くんとは別れ、Aさんに連絡をする。

北「無事着きました？」

『うん。ごめんね、病院着いてきてもらっちゃって。それにタクシー代まで』

北「いや、全然。あの、阿部くんに全部話しちゃいました」

『そっか…』

北「すみません、勝手に…でも我慢できなくて」

『ううん。ありがとね。色々動いてくれて』

北「とりあえず、今日はゆっくり休んでください。何かあったら連絡下さい。すぐ行くんで」

『ふふっ笑ありがとう。じゃあまた明日ね』

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