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Story03 ページ3
松倉side
思わず声をかけた。
松「すごい上手ですね」
おいおい、
もっと他にあっただろ！
すごい上手ですねって上から目線やないかーい！
心の中で突っ込みながら恥ずかしさの絶頂。
『あ、えっと、ありがとうございます』
今考えると練習してたのにあんなに俺の話しちゃって迷惑だったかもしれない
俺の仕事のことなんて知らなそうな彼女は、きっとなんの話かわからなかっただろう
でも彼女は言ったんだ。
『1回しかない人生で、やりたいこと、夢があるって贅沢な悩みだと私は思うよ？
ましてやそれを追いかける環境があるんでしょ？
それ、諦めるって選択肢あるの？』
強気でまっすぐな言葉にたくさんの優しさを感じた。
初めて会った人、ましてや女の人の言葉で
こんなに気持ちって変わるんだって、不思議な感覚だった。
電車で帰れば1時間。
俺はその日から約3ヶ月、週に1回ほど、その駅に通った。
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作者名：Muno | 作成日時：2020年3月4日 11時
