Story16 ページ16
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『っ寒…。』
2月の頭なんて寒いに決まってるよな…
ここにくるつもりなんてなかったし、
宮近さんに送り迎えしてもらうつもりだったから、
この季節にしては薄着で来ていた。
ケースを開けてギターを出す。
『〜♪
きっとーまたここでー
会いたーいなー』
曲が終わる頃には終電も終バスも終わっていた。
人通りもなく、誰に観られるわけでもない。
『…っ。』
涙が溢れた
突然現れて
勝手にいなくなって
かと思えば私の頭を支配して
海斗って名前以外、私、なんにも知らない。
今どこにいるの?
なんで急にこなくなったの?
借りたパーカーはいつ返せばいいの?
お願い、会いにきてよ。
私は待つことしかできないんだよ。
松「…っはぁ
Aちゃん!」
『…っ。』
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作者名:Muno | 作成日時:2020年3月4日 11時