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Story11 ページ11
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緊張した…
キラキラな衣装を着た5、6人の人たちに挨拶を済まして
いや挨拶と言っていいのか？
まぁそれはいいんだけど、
小さな部屋で(楽屋というらしい)
自分の出番を待った。
15分ほどして呼ばれる。
カメラの数、人の多さに驚きつつも
スタジオって意外と狭いんだななんて冷静に考えながら
マイクの前に立つ。
『…♪
Lalalalalalala 何度も歌うよ
Lalalalalalala 君を想いながら
Lalalalalalala 喜びカナシミ
Lalalalalalala 全て抱きしめて〜』
こんなにたくさんの拍手をもらったのは初めてだった。
歌い終わった時
私の頬には涙が伝っていた。
歌っている時よぎった海斗の笑顔。
もうきっと2度と会えないと思う。
もしこのテレビをみてこの歌を彼が思い出してくれたりしたら
そんな思いで出演を受けたのかもしれない。
こんな私にこんな素敵な場所を
『ありがとうございました。』
再びスタジオは大きな拍手に包まれた。
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作者名：Muno | 作成日時：2020年3月4日 11時
