[ハイキュー]君に溺れる夏 (ページ1)

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「暑いね～…」

「だね......」

暑い日差しの中、私は友達と坂道を上っていた

ガードレール越しに見える東京の街

隣を歩く友達の肌には、キラキラと光る汗が垂れていた

「部活....」

だるそうに呟く友達、

バレー部の彼女は毎朝朝練のため早起きしている

私も何となく友達に会わせて早起きして一緒に登校している

「...毎日お疲れ様」

「偉いでしょ」

「うん、偉い」

「何か奢って」

冗談混じりの笑顔で言う友達

そんな彼女を見つめていると、視界の端に大きい影が映った

「あ、黒尾くん」

彼のの後ろ姿を見ながら私が呟くと、

友達も彼を見て目を細めた

「A、黒尾の事知ってたんだ」

「同じクラスだし、何より夜久くんがよく話してるから...」

「あー夜久ね、アンタ仲良いよね、アイツと」

「うん、一年生の時の入学式に、あっちから話しかけてきてくれたの」

いつも一人で教室の隅っこにいる私に話しかけてきてくれた夜久くん

懐かしいな

「へぇ...夜久とお似合いじゃんアンタ。いつも思うけどさ」

短い髪を揺らしてそう言う彼女を見て、

私は呆れつつも

今日も頑張ろうと一人気合いをいれた