ビタースイート【トラファルガー・ロー】 (ページ2)

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２話　逆効果ページ2

《ローside 》

『キャプテン！みてください！』

駆け寄ってきたAは

自信満々にノートを俺の目の前で大きく広げる

『医学！勉強したんですよ～！』

褒めて褒めて～！とAときゃっきゃ騒いでいる

この間のことで勉強する気になったのか、理由はともあれ、外科医のクルーとして少しは学力を身につけてほしいものだ。

ロ「....あァ……って2行しか書いてねェじゃねェか！」

『違います！！2行と10文字ですぅ！！！！』

ロ「変わらねェよ！」

あとそれとみてください！と2行弱の医学単語の他に

“

キャプテンの好きなところ♡

１寝起きが悪くて起こしたら不機嫌になるところ！

2 おにぎりを食べる時少し満足そうな顔するところ！

3 たまにジッとみつめてくるところ！

.........

”

ほらほら～！とペラペラノートをめくり、

ノート1冊じゃ書ききれなくて足りないんですけどね♡

と、なんの知恵も育たない好きなところとやらを永遠と綴っていた。

勉強はどこへいったんだ…

少し感心したのが間違いだったな。

『キャプテンについてなら私がなんでも知ってます！』

エッヘン！とドヤ顔をするA

ノートを取り上げバシッとAの頭を叩く

『イテッ』

ロ「俺はまだ全部を”教えた“つもりはないけどな。」

ニヤッと横見でAにそう言ってやると、

『えー！私のまだ知らないキャプテンが存在するなんて…！』

くぅー！まだまだキャプテンを知れてない！と悔しがってるのともっと知りたい！と興味津々なAがワクワクしていた。

要らねェ好奇心を与えてしまったな…。