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ym side
『海ってすごいんだよ
つらいことがあったとき、何もかも忘れられる。それに、勇気まで湧いてくる。
だから俺は海が大好き。涼介を連れてくることが夢だったんだ。
どう?海サイコーだろ!』
『最高!......海の音も感じる。
聞こえないけど、体に響いてるの。
海の優しくて強い音が。』
大きな波が地面に叩きつける度に全身に海の鼓動が伝わる。
こんなの初めてだった。
今まで何度も海に訪れた。
けどこんなにも海がすごいものだって知らなかった。
きれいな景色に見惚れていると雄也が俺の首に手を回した。
なんだろうと思って首元を触ると、綺麗なネックレスが掛かっていた。
『....俺からのプレゼント。....いらねえなら、返していいけど。』
そう、ぶっきらぼうに言われて目を逸らされた。
もしかして、恥ずかしがってる?
雄也にもかわいいとこあるじゃん。
ニヤニヤしながら雄也を覗き見た。
『んふふっ、....カッコつけるの下手ちゃんですか??』
『なっ、うるせえ...!』
『ふふっ、...でもドキッとしちゃった。
ありがと。お風呂のときも寝るときもずっとつける!』
胸元にきらりと光る小さなダイヤモンド。
キラキラ、とっても綺麗。
ネックレスを触る度に幸せを実感した。
ありがとう。雄也。大好きだよ。
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霞弥(プロフ) - わこさん» ありがとうございます! (2021年4月3日 15時) (レス) id: 5248187a77 (このIDを非表示/違反報告)
わこ - 更新待っておりました。これからも応援しています。 (2021年4月2日 9時) (レス) id: 5cf4a38834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霞弥 | 作成日時:2021年4月2日 0時