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( side A
好きだから仕方ない、その一言に尽きる
結局押し負けて、2人で飲むのを了承してしまったが
ソファーでくつろいで、私のいつもの空間に溶け込むジョーくんを見たら、嬉しくなってしまうんやから
「何見てんの、はよこっち来て」
『はいはい』
「………」
『何その目、』
「もうちょっと、こっち来て」
『ちょ、もう酔ってるやん、そない弱かったっけ』
「違う、ほんまに酔ってへん」
じゃあなんで、
という前に唇を塞がれてしまった
私、今、ジョーくんと、
『キスした！？』
「うん、キスした」
『なんでそんな平然としてんの、ていうかなにしてんのほんまに』
「したいからした、それだけやん」
『酔ってた、じゃ許さへんから。もう帰ってや。あと、手、離して』
意味がわからない、もう涙は溢れる寸前なのに、全然離してくれへん
あんな中身のないキスをされて悔しいのに、数%嬉しいと思ってしまった自分もいて
もう、感情がぐちゃぐちゃだ
「嫌や、だって僕好きなんやもん、Aのこと」
『……へ？』
「やから、好きやで」
『な、にゆってるん、』
「全然A何してものってこーへんし、もう言ってもいいかなって」
『意味がわからへん』
「同期にかこつけてずっと近くにおんのに、なんかなんとなく壁作ろうととするやん」
『え？うん、でもそれは、』
「知ってる…Aも、僕のこと好きやもんね」
『な、に、、？』
「僕達両思いってことであってるやろ？」
『え、うん……じゃあ、ずっと気づいてたってこと？』
「嘘、かまかけた。そしたら本当だった！なぁ、僕めっちゃ嬉しいんやけど！」
『えぇ、もうさっきからなんなん！』
「もうええやんか、僕は嬉しい」
『それ言うのは狡いやん』
「あ、僕ちゃんと、Aの口からききたいなぁ」
『……いやや、なんかもう、むり』
「…おねがい」
『そんな可愛い顔で見んといて』
「Aから聞きたいなぁ〜？」
『……好き、です、ジョーくんが』
「ん、僕も」
すべて、してやられた気がする
でも、もうなんでもいいか
あなたの同期であり恋人になれるのなら
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作者名：そら | 作成日時：2021年4月28日 21時
