ねこみたい joe.k ページ18
( side A
「なーに、そのかお」
毎月恒例のユニットライブからの打ち上げを終えて家に帰ると少し頬が赤いジョーくんがベットに横たわっていた
『何はこっちのセリフでしょ、うちきてるなんて』
「えーやんべつに」
『いや、いいんやけどさ…』
しばらくそのまま待っていても動く様子は無い
それどころかひとりでギリギリのベットの端によって狭いスペースを作る
「こっち」
『私すぐ寝るよ？』
「べつにそのつもりだから、はやく」
『ん、……ジョーくんお酒飲んだ？』
「ん〜ほんのちょっと」
『ほんのちょっとで、こんなんなるかなぁ』
「なるよ、Aがいちばん分かってるでしょ」
嘘つき、全然そんなことない
ジョーくんは特別強くもないけど、一二杯で酔うほど弱くもないのちゃんと知ってるから言ってるんだよ
「てゆうか、おそいんやけど」
『なにが』
「かえってくるのが」
『遅くなるってLINEしたよ』
「それでも、打ち上げとかなんもいってくれなかったし」
『いつものライブやからわかるかなって』
「そやけど、こんな遅くてどうすんねん」
『だからお酒は全然飲まんかったよ？』
「全然ってことはちょっとは飲んでるやん」
『毎回恒例なんやもん』
「恒例て…じゃあ、俺とのふたりのじかんは日課やろ？」
珍しく少しめんどくさいことを言うジョーくんが可愛い
みんなにはみせない顔だなってにやけそうになる
いつもは私が甘える形になってしまうから、ジョーくんから甘えてもらうのが久しぶりでそれが少し申し訳ないような、でもやっぱり心地いいような
…
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作者名：そら | 作成日時：2021年4月28日 21時
