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( side A
ゆ「まぁた、飯食っただけで送ってもらったん」
『ゆずる声でかいって』
ゆ「A、お前俺に1か月前にやっぱり賢ちゃんに伝えることにする、言うてたやんけ」
『やっぱりいざ行くと、ねぇ？』
ゆ「いつまでお前のお守りしなあかんねん！はよ付き合ってくれや」
『むりやって、振られて終わり。そんでまたゆずるにお世話なる時間増えるだけやもん』
ゆ「それは絶対いややな」
『やんな？』
ゆ「かと言って言わへんのは許さんからな、この意気地無し！」
『いたっ、ちゃんと力入れるんやめてや』
ゆ「もたもたしてると取られるで」
『……いいもん、賢ちゃん出番一緒やったら私の事絶対誘ってくれるし』
ゆ「…あんなぁA、気持ちはわかるけど流石にずっと今のままでもしんどいやろ。俺はちゃんとけじめつけて、無理なら次進んだ方がええと思うで？」
わかってる、頭ではわかってる
でも、一目見てしまえば、一言交わしてしまえば、ずっとこのままがいいのにって
せっかく何年もかかって得たこの信頼を崩したくないと、拒否反応がおこるのだ
『あーもーしんどいなぁ』
ゆ「お笑いやったらあんなに体はるのになぁ」
『明らかに別問題やろ』
「A、ゆずる、お疲れさん」
『わ、賢ちゃん』
ゆ「おー、お疲れ。もう終わりやっけ？」
川「ううん、次、ふたりと同じのでたら終わりかな」
『今日は豪華やねぇ』
ゆ「…というかよぉここおるってわかったな、大部屋うるさすぎて、でてきてん」
川「なんとなく、2人でおるんちゃうかなぁって思ってん」
『さっすが同期やんなぁ』
ゆ「そういう問題ちゃうやろ」
川「あ、そや、A今日夜空いてる？」
『相も変わらず空いてんでー』
ゆ「あ、ごめん俺、」
川「ゆずるごめんやけどさ、今日Aとふたりでいきたいんやけどええかな？」
ゆ「……え？俺は別にかまへんよ」
川「じゃ、そういうことで。また、終わった頃ここ来るわ…ネタ合わせしてきます〜」
『あ、うん、行ってらっしゃい』
嵐のように過ぎ去った賢ちゃんに、2人とも向かい合わせで首を傾げる
どういう意味なの、ずるいよ
ゆ「なんかあるんちゃう今日」
『いやぁ、変に期待したないなぁ』
ゆ「チャンスあったら覚悟決めるんやで？」
『約束は、できへん…』
ゆ「なんでやねん！まぁ応援してるから」
『ありがと』
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作者名：そら | 作成日時：2021年4月28日 21時
