WHITE ROSE (ページ4)

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SN 「それ、絶対イドン先輩とホンソク先輩だよ」

『先輩？』

シネに今朝あった話をしたら目を輝かせて食らいついてきた

SN「ねぇウソク、金髪と茶髪の二人組って絶対イドン先輩とホンソク先輩だよね？」

WS 「ん～じゃね？」

シネは嬉しそうに男友達のバスケ部のウソクくんに話しかける

あまり広めて欲しくないけどな…笑

SN 「イドン先輩がAね～」

『わ、私は興味ないというか、正直怖かったから』

SN 「ま、Aは幻の王子様がいるもんね」

『ちょ、その言い方はやめてよ…』

でも本当、

顔もよくわからなかったあの時の彼がなぜか頭をよぎって、なかなか恋ができないのは事実。

WS「よく二人の話聞いてるから思うんだけどさ、その幻の王子様？あれ４組のキノじゃない？」

『キノ…？？』

キノ……

聞いたことあるような無いような名前

SN「キノってあのカンヒョング？」

SW「そうあのカンヒョング」

『そんなに有名な人？』

SN「有名も何も、我が高校のダンス部のエースで、芸能会社からオファー殺到のあのカンヒョングだよ！あれ…まさか知らない系？」

『うーん、ごめん知らないや…』

SN「ほんと鈍いんだからAは！」

カンヒョング…名前に聞き覚えはあるけど顔は全く出てこない

? 「A！」

一生懸命考えていると教室のドアの方から私の名前を呼ぶ声が聞こえた

『あ、ジノ先輩』

声の主は元美術部のジノ先輩だった

『どうしたんですか？』

JH「いや、あのね。今度美術部の誰かに絵を描いてもらいたくて」

『なんの絵ですか？』

美術部の話だとわかりシネも隣に来ていた

JH「ダンス部の一人の子の絵を書いて欲しくて」

SN「ダンス部？？」

『ダンス部の誰ですか？』

JH「カンヒョングって分かる？あの通称キノ」

『あ！』 SN「あ！」

JH「知ってるっぽい？」

まさかさっきまで話題になっていた彼の名前が出てくるとは思っていなかった

『あ、いや…私は知らないんですけどシネ…

SN「その仕事！Aにやらせてください！」

『え？何言って…』

シネが突然そんなことを言い出して驚いた

JH「よかった～僕もAがいいなって思ってたの」

『え？ちょっと待っ』

JH「Aお願いしてもいい？」

高１の時からジノ先輩の願いには何故か弱い

『わ、わかりました』

この返事が運命を変えることになるなんて思ってもいなかった