スノさんちのクーデレマネは距離を計り兼ねてます。

埋まらない溝2/2 ページ38

滝沢:side


ﾌﾞｰｯ!ﾌﾞｰｯ!ﾌﾞｰｯ!


着信を知らせる音に携帯を取ると、
Aからメールが１件届いていた。

誤送か、または余程慌ててたのか…
メールは空メールだった。


滝「……………。」


真っ白な画面を見詰めながら
俺は記憶を整理する。

…SnowMan達は確か、今日は
歌番組の収録だった筈。

共演者は〜…？

…あぁ、[噂の彼]が一緒か。

滝「…ん〜…嫌な予感しかしないわ、これ」


無意識に洩らしそうになる溜め息を飲み込み、
俺は収録現場へと急いだ。


＊＊＊
(スタジオ内)


『皆、何しに此処に来てるの？
私の事じゃなくて、やるべき事が
有るんじゃないの！？』


滝「全くもって、その通りだね」


『滝沢さん…』

SN9「……………。」


結果、俺の嫌な予感は的中した(笑)
…いや、的中しないでよ。

泣き腫らした顔のAと
バツが悪そうに俯くSnowMan達。

滝「取り敢えずA、今日はもう
仕事上がって良いよ？お疲れ。」

SN9「っ！？滝沢君！？」

『…っ…はい…お疲れ様でした…』


俺の言葉に一瞬悩む様に
視線をさ迷わせるも、Aは一つ
頷くとスタジオを静かに後にした。


目「Aさん！」
ラ「待って！」
向「行かんといて！」
深「滝沢君、何でっ」

滝「それは、こっちの台詞。
…お前ら、好きな女泣かせて何してんの？」

滝「しかもミスばっかの、みっともない
パフォーマンスは何？舐めてんの？」

渡「…っ…そ、れは……」
佐「…ごめん、なさい」
岩「……すんません…」
阿「すいませんでした。」
宮「二度とあんなミスは…」

滝「するだろ、ミス」

俺の言葉にグッと唇を噛み締め
項垂れる皆に、俺は静かに息を吐く。


滝「…暫くAをお前らの担当から外すから」


SN9「っ！？そんなっ！！」

深「待って、滝沢君！Aは
何も悪くないんだって！」

滝「じゃあ、誰が悪いんだよ？」

目「…っ…それは…」

滝「お前らだろ？…お前らは少し、
Aから離れて冷静になった方が良い」

SN9「………………。」

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