もどかしい距離4/5 ページ29
北村:side
『お早うございます』
北「お早うご…っ!?///」
現場入りした俺は、背後から声を掛けられ
振り返った瞬間、言葉を失った。
彼女本来の姿だったからだ。
北「その姿、久しぶりですね。
…あ、週刊誌の件、注意が足りず
すみませんでした!」
『そんな!匠海く…北村さんの所為
なんかじゃ…むしろ悪いのは、ろくに
事実確認もせず、挙げ句に一般人の私の
顔を晒した週刊誌の所為ですので』
北「…Aさん、目が笑ってなくて恐いです」
うふふ…と笑いながらも目が全く笑ってない
Aさんを、俺は無言で見詰める。
『…どうかしましたか?』
北「それは、こっちの台詞です」
俺が先程から痛いほど感じる視線の先を
チラ見すると、察してくれたAさんが
罰が悪そうに視線を泳がす。
『…週刊誌の件で、少し揉めまして…』
北「…あぁー…なるほど。独占欲強そう
ですもんね?皆さん(笑)」
『……あはは』
***
…ポツ…ポツッ…ポツポツ……
北「…え、雨…?」
顔に当たる雫に空を見上げた瞬間、
凄い勢いで降り出す雨。
直ぐ様マネージャーに傘を手渡され、
特に大事は無かったけどSnowManさん
達の様子がおかしい。
…どうやら傘が足りない、みたい?
いち早く気付いたAさんが慌てて
彼らの元に駆け出す。
『皆、大丈夫!?』
彼らの元に着くと、Aさんは
自分の鞄から折り畳み傘を取り出し、
傘が無かった佐久間君に渡した。
佐「いや、そうするとAちゃんが…」
『私は大丈夫だから、大介が使って!』
佐「…っ!……うん…///」
『収録も一旦中止になるみたいだから、
皆、身体冷やさない様にね?』
SN9「……………。」
気不味かった事を忘れ、彼らの身体が
冷えない様にバスタオルを掛けていく
Aさんに、流石の皆さんもポカンと
彼女を見詰めている。
『…?……あっ…///』
ポカンと見詰める視線でやっと自分が
気不味かったのに…と、気付いたんだろう。
顔を赤くしたAさんが物凄い早さで
こちらに走ってくる。
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T - もっと読みたいです。 (2023年1月25日 18時) (レス) @page49 id: beef60c795 (このIDを非表示/違反報告)
twinkle*star(プロフ) - inami2baさん» inami2ba様、コメント有難うございます。今の所、匠海君贔屓になっておりスノ担の方はモヤモヤ感が尽きないでしょうが、最後はハッピーエンドなのでご安心下さい(笑) (2021年10月24日 20時) (レス) id: a6a3301127 (このIDを非表示/違反報告)
inami2ba(プロフ) - 続きが気になってました!マネちゃんは北村くんといい感じになるのかな?どうなるの?と楽しみにしています! (2021年10月19日 21時) (レス) @page38 id: 7082d4bd38 (このIDを非表示/違反報告)
twinkle*star(プロフ) - Kenta.Kさん» Kenta.K様、コメント有難うございます!少々暗めなお話になってしまい心配だったのですが、共感して頂けて何よりです! (2021年10月14日 13時) (レス) @page36 id: a6a3301127 (このIDを非表示/違反報告)
Kenta.K(プロフ) - 感情入り込みすぎ涙でます!続き楽しみしてます! (2021年10月13日 2時) (レス) @page34 id: debd99aa1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:twinkle | 作成日時:2021年9月20日 22時