スノさんちのクーデレマネは距離を計り兼ねてます。

目黒/仏の顔は三度も無かった2/3 ページ22

目黒:side


SN8「……………。」

阿「え、何、修羅場？」

深「A、相当怒ってんじゃん。」

岩「…お前、何したの？」

佐「佐久間さんの嫁傷付けたら、
マジ許さんからな！」

ラ「前にさ、事務所のお姉さんにAちゃんの
住所教えて貰ったの、覚えてる？」

向「おぅ、確か教えて貰う代わりに、
めめ がデートす……ま、さか…」

目「……………。」

渡「え、お前、相手に謝って
許して貰ったんじゃないの？」

ラ「それがさ、一回だけ食事に付き合って
くれるなら許すって言われたらしくてさ？」

宮「…それは、目黒の自業自得だね。」

目「…何回も頭下げたんすけど、許して
貰えなくて…仕方なく…。」

阿「ねぇ、その神崎さんって…どう思う？」

深「確かに。少し気になんなぁ」

岩「目黒、もし今度その娘に誘われても
絶対に断れよ？」

目「…はい」

落ち込む俺に皆が口々に

自分も同罪だから。
結局、止めなかたったしね。
お前だけの所為じゃない。

と、慰めてくれて、沈んだ俺の心が
少し軽くなった気がする。


＊＊＊
A:side


『…………。』

Aさん…。

捨てられた子犬の様な目で後を付いてくる
目黒さんに、絆されそうになる自分が癪で…。
私はスタジオを出て、女子トイレに逃げ込んだ。

個室に入り拭い切れない罪悪感に
苛まれてると、賑やかな声が女子トイレに響く。
どうやら、総務の若い娘達がお化粧を直しに
来たらしい。

…出づらいな、コレ。

「っていうかさ、アンタ目黒さんと
何処まで行ってんの？」

神「え〜？止めてよ、恥ずかしいなぁ///」

「え？でも、目黒さんって、Aさん
しか、眼中に無いんでしょ？」

神「……………は？」

「ちょ、バカ！」

「あ、ごめん！」

神「蓮君が、あんなブスなオバさん
相手にする訳無いでしょ？馬鹿なの？」

「っ！ご、ごめん…」

どうしようか迷っていると、何やら
聞いてはいけない話が始まってしまった。

…っていうか、神崎さん…。
それが、貴女の本性ですか…。
見た目は儚くて男なら守ってあげたくなる
様な雰囲気の可愛らしい娘だと思ってたのに。

神「ん〜…でも、確かにあのオバさん邪魔
なんだよねぇ」

「いっそ、押し倒しちゃえば？(笑)」

神「え〜？はしたないって、思われないかな？」

…いや、目黒さんの腕に抱き着いた時、
胸押し付けてたじゃないですか。

盛り上がった彼女らは休憩時間が終わり
なのか、慌てトイレを出ていった。

…さて、どうしますか…。

目黒/仏の顔は三度も無かった3/3→←目黒/仏の顔は三度も無かった1/3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す