Game Master ページ9
阿:side
目黒の違和感に気付いた俺は
照と目配せすると、目黒へと静かに近付いた。
阿「…目黒？どうかした？」
岩「…なんか元気なくね？」
目「…っ…あ…俺…。」
俺と照の言葉に戸惑う様に視線を揺らす
目黒。
心配そうに見詰める俺達に
意を決した様に目黒は呟いた。
目「…俺…共演した時から…ずっと
迫られてて…断っても諦めてくれなくて…」
目「流石に、この状況を望月さんが
作り出したとは思わないっすけど…」
目「…泣いてるのに、俺、薄情っすよね」
阿「……目黒。」
岩「目黒、あんま自分責めんな」
自嘲気味に笑う目黒が痛々しく
掛ける言葉が見付からない。
そして俺の中で
ずっと引っ掛かって居た疑問が
頭を過る。
阿「…何で、このメンツな…」
…ガガガッ！！……キィーン……
まるで、それ以上は詮索するなと
言わんばかりに館内に響く
マイクの反響音と似つかわしくない
軽快なBGM。
???《紳士淑女の皆様！
デス・ゲームへようこそ！！》
全「っ！？」
岩「…てめぇか、こんな所に
俺達拐ったのはっ！！」
深「あんた、何モン？どうやって
俺達拐ったわけ？」
スピーカーを睨み付ける照と
挑発的に笑う ふっか。
???《まぁまぁ、落ち着いて下さいよ
お二人とも》
???《まぁ、あんた呼ばわりは寂しいので
ゲームマスター、とでも呼んで下さい》
ゲームマスターとやらは何が可笑しいのか
クスクス笑いながら話を進める。
GM《皆様にはこれから命懸けのゲームを
して頂きます！》
GM《ルールは簡単！校内にいる化け物を
倒し、ポイントを貯めて武器やアイテム
をGET！》
GM《そして？更に強い化け物を
見事倒して廃校脱出！！》
GM《ね？簡単でしょう？》
静まり返る館内に
ゲームマスターの無邪気な笑い声が響く。
向「…更に強い化け物って…うそやん…」
望「…もう嫌…家に帰してっ！！」
佐「でもさ、ポイント貯めたら
強い武器とか手に入るんでしょ？」
佐「全くの無理ゲーって訳じゃなくね？」
ラウ「でも！化け物ってどんどん強く
なるんでしょ！怪我とかしたら…。」
GM《そこはご安心下さい！
皆様に簡単に死なれてはつまらない
ので、回復アイテムもご用意済みです》
深「…腹立つ程、用意周到だねぇ」
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twinkle*star(プロフ) - ゆきんこさん» ご感想有り難うございます！大先輩のゆきんこさんにコメント頂けてめっちゃ、テンション上がりました(笑)これからも精進致しますのでお時間が有る際は是非読んでやって下さい！ (2021年8月23日 14時) (
レス) id: a6a3301127 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - はじめまして。作品を先程見つけて一気に読ませてもらいました！とっても面白いです！こういうスリルありホラー要素ありの作品好きなんですが、なかなかないので見つける事ができて嬉しいです！これからも更新追わせて頂きますので無理せず執筆頑張ってください。 (2021年8月22日 21時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：twinkle | 作成日時：2021年8月11日 13時
