開始地点:宮舘&ラウール&向井 ページ5
宮:side
ラウ「廊下に出るとか、嘘でしょ！？
絶対無理だからっ！！」
向「…ごめん、ダテさん…俺も無理や…」
ラウ「此処で助けを待とうよっ！！」
宮「………………。」
体育館を目指そう…。
俺の言葉に心配になるほど顔を蒼白させ
今にも泣き出しそうなラウールと康二。
きっと怖いんだろう。
当たり前だ…俺だって怖い。
脅かしたい訳ではないけど
メールを寄越した相手の言葉を信用する
なら[此処]は決して安全ではない。
今の所、運良く襲われてないだけだ。
それに、俺達が此処に居るって事は……。
宮「…これは飽くまで俺の予想だけど…
多分、翔太達も…いるんじゃないかな…」
ラウ・向「……っ！？」
宮「…俺達が こうして動かず助けを
待ってる間に…皆が危険な目にあってたら？」
宮「…俺達を助けに来ようとして…
俺達の性で怪我してたら…」
ラウ「……そ…んな……」
向「……ラウ……。」
俺の言葉に絶句し言葉を失うラウール。
その大きな瞳から、ポロポロと溢れる涙。
そんなラウールを痛ましげに
見つめる康二。
ごめんね、ラウール。
出来る事なら泣かせたくなかった。
でも、こうでも言わないと きっと
俺達は動けないから…。
向「…っ…はぁ〜…行こう、ラウ」
ラウ「…康二くん…」
宮「……康二…。」
静まり返る沈黙を破ったのは
康二だった。
まるで、自分を落ち着かせる様に
長い溜め息を付くと
康二は震える声で言った。
向「俺が、守ったるから…体育館、行こうや」
ラウールへと差し出した康二の手が
小さくカタカタと震えているのが分かる。
恐怖心からか、上手く笑えず
泣き笑いになっている。
ラウ「…っ…じゃあっ…康二くんの事はっ
…俺が…まも…るっ！！」
ラウールはゴシゴシと勢い良く目元を
擦ると、震える康二の手を握った。
向「えぇ！？ラウが守ってくれんなら
怖いもん無しやな！な？ダテさん！」
宮「…ふふ…そうだね。
頼りにしてるよ、末っ子くん。」
ラウ「まっかせなさい！」
震える心を誤魔化す様に笑い合うと
俺達は教室を後にした。
集合 �� GUYS→←開始地点:渡辺&深澤※少々グロ描写有り。
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twinkle*star(プロフ) - ゆきんこさん» ご感想有り難うございます！大先輩のゆきんこさんにコメント頂けてめっちゃ、テンション上がりました(笑)これからも精進致しますのでお時間が有る際は是非読んでやって下さい！ (2021年8月23日 14時) (
レス) id: a6a3301127 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - はじめまして。作品を先程見つけて一気に読ませてもらいました！とっても面白いです！こういうスリルありホラー要素ありの作品好きなんですが、なかなかないので見つける事ができて嬉しいです！これからも更新追わせて頂きますので無理せず執筆頑張ってください。 (2021年8月22日 21時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：twinkle | 作成日時：2021年8月11日 13時
