忍び寄る悪意、その３ ページ37
阿:side
《腕輪(身体強化レベル5)１個
シールド(物理防御レベル4)３個
双剣(攻撃力レベル3)２個
これらをポイントを利用し購入
致しますか？宜しければ[購入する]を
お選び下さい。》
照とふっかに確認し[購入]を押して
装着を選ぶ。
シールドは全員。双剣は俺とふっか。
照は腕輪を装着した。
回復薬もAさんに分けて貰った。
阿「危なくなったら直ぐ逃げる事…良い？」
深「りょーかい。」
岩「おう。」
『私が皆さんを担いで逃げますので』
深「うっわ！めっちゃダサいじゃん(笑)」
メンバーにバレたら一生揶揄される！
なんて笑いながら俺達は３階へと移動する。
《…ｯ…！…ﾃﾞ…ﾆｯ！…ｱ"ｧｯ…!!…》
廊下をゆっくり突き進むと微かに
聞こえる話声。
俺達は顔を見合わせお互いに距離を
保ちながら近付くと、蹲る様にしながら
何かブツブツと呟くソレ。
《ﾅﾝﾃﾞナﾝﾃﾞﾅﾝデ ｺﾝﾅﾆ アｲｼテﾙ ﾉニ!》
《ｺﾝﾅニ ｺンナﾆ ﾅﾝﾃﾞオﾚヲ ウｹｲﾚナイィｯ!!》
深「…やべぇな、こいつ…」
『…………。』
焦点が合っていない目
何かに噛まれたのか身体中が所々
肉が見えていて、艶やかであっただろう
黒髪は抜け落ちて殆ど無い
顔はその名の通り口から耳辺りまで
裂けている。
ソレは何かに気付いた様に
突然振り向くとニタリと笑う。
《…ｯ!!!…ｱ"ｧｱｯ!!…ｷテｸﾚタﾉｫ?Aﾁｬﾝ…》
『っ！？』
俺達なんてまるで眼中に無い様に
口裂け男はAさんへと勢い良く飛び付く。
回避する様にマントから何本も飛び出す
黒い手。口裂け男の身体を貫通するも
奴はお構い無しにAさんへと
覆い被さる。
阿「Aさん！！」
岩「くっそ！離れろっ！！」
深「退けよ、変態！！」
Aさんに覆い被さる口裂け男を
剥がそうと攻撃を仕掛けるも
全く動かない。
《オ､ｵﾚトAチｬﾝノ ジｬマ ｽルﾅｧアｧ!!》
阿・岩・深「「「っ！？」」」
ザシュッ！！
口裂け男に振り払われた瞬間
届いていない筈の攻撃が空気を切り裂き
俺達は弾き飛ばされた。
壁に強打される身体。
シールドを展開してなければ
骨が折れてたかもしれない。
阿「…二人とも、怪我はな…」
ビリビリビリビリィッッ！！！
俺の問い掛けは何かを切り裂く
音で掻き消された。
反射的に音がした方に視線を向けると
そこには見える筈の無いAさんの
強張った表情が見えた。
《Aﾁｬﾝ､ﾐｨﾂｹﾀｧ〜》
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twinkle*star(プロフ) - ゆきんこさん» ご感想有り難うございます！大先輩のゆきんこさんにコメント頂けてめっちゃ、テンション上がりました(笑)これからも精進致しますのでお時間が有る際は是非読んでやって下さい！ (2021年8月23日 14時) (
レス) id: a6a3301127 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - はじめまして。作品を先程見つけて一気に読ませてもらいました！とっても面白いです！こういうスリルありホラー要素ありの作品好きなんですが、なかなかないので見つける事ができて嬉しいです！これからも更新追わせて頂きますので無理せず執筆頑張ってください。 (2021年8月22日 21時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：twinkle | 作成日時：2021年8月11日 13時
