共闘、その2.5目黒君の諸事情 ページ34
目:side
向「Aちゃんの回復薬のお陰や、な？」
目「…え？…あ、うん…マジ、助かった///」
康二の言葉に俺は柄にもなく動揺
しつつ、さっきの事を思い出す。
＊＊＊＊＊
(保健室)
ﾌﾞｰｰｯ!！ﾌﾞｰｰｯ!！
目「………？」
体育館に向かう準備をしてると
誰かの携帯が鳴った。
どうやら俺の携帯が鳴ってるっぽい。
携帯を開いてみるとメールが届いてた。
不審に思いながら受信一覧を見てみると
《めめきゅんとA…》
目「…………。」
パタンッ。
ふざけた件名に俺は無言で
携帯を閉じるとAちゃんを盗み見た。
俺の視線には全く気付かず康二と
楽しそうに話してる。
…あぁー…マジで可愛い。
…って違うから。
問題は、さっきの
ふざけたメールだろ。
でも正直、気にはなる。
Aちゃんの名前も入ってたし…。
…一応、一応ね？
何か重大な事が
書かれてるかもしんねぇし？
俺は何かに言い訳しながら携帯を
もう一度開く。
《件名:めめきゅんとAたん の
初めての◯◯◯》
本文:ケルベロスとの戦いお疲れ様でした。
目黒さんの、ご自分を犠牲にして囮になら
れる姿に私は痛く感動致しました！
こちらは私からの些細な贈り物と思って
頂けると幸いです。 《GMより》
[動画]
目「……贈り物…？」
怪しみながらも俺は動画を再生してみる。
そこには、ぼっちさんが俺達を保健室に
運ぶ姿が映っていた。
ベットに寝かされる俺と康二。
マントを脱ぎ、駆け寄るAちゃん。
その手には回復薬が握られていた。
重症度が康二の方が高かったのか
康二の口元に回復薬を注ぐAちゃん。
無事、回復出来た様でスヤスヤと
眠る康二。
…が、問題はその先だった。
血を吐き出してるせいで
俺は回復薬を溢してる。
困るAちゃんは何を思ったのか
徐に回復薬を自分で含むと俺に
覆い被さった。
重なる俺とAちゃんの唇。
ゴクリと嚥下する俺の喉。
俺が回復薬を飲んだ事に
安堵するAちゃん。
意識を取り戻した俺は何処か恍惚した
表情でAちゃんを抱き寄せた。
目「…ねぇ…もっと…して？」
どっから声出してんだよ！
って自分でも赤面する様な低く甘い声で
囁くと、俺は驚くAちゃんに
何度も…そう、マジで何度も…
キスをした。
目「…っ…ん……はっ…」
夢中で彼女の唇を貪る俺。
ここで動画が終わる。
目「……………///」
俺が無言で動画を保存したのは
言うまでもない。
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twinkle*star(プロフ) - ゆきんこさん» ご感想有り難うございます！大先輩のゆきんこさんにコメント頂けてめっちゃ、テンション上がりました(笑)これからも精進致しますのでお時間が有る際は是非読んでやって下さい！ (2021年8月23日 14時) (
レス) id: a6a3301127 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - はじめまして。作品を先程見つけて一気に読ませてもらいました！とっても面白いです！こういうスリルありホラー要素ありの作品好きなんですが、なかなかないので見つける事ができて嬉しいです！これからも更新追わせて頂きますので無理せず執筆頑張ってください。 (2021年8月22日 21時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：twinkle | 作成日時：2021年8月11日 13時
