嗤う死神 ページ31
GM:side
《随分とご機嫌斜めですねぇ》
望「…っ！…誰のせいでっ！！」
念話が出来る様に彼女の意識に繋がると
早速、噛み付かれる。
《おや、私のせいですか？》
望「…何が言いたいのよ」
クスクス笑う私に苛立たし気に
彼女は問う。
《私はちゃんと、お膳立てしましたよ？
それなのに貴女と来たら…》
大袈裟に溜め息を付き鼻で嗤う
《色目を使うばかりで彼らの信用を
得ようともしない。》
望「…っ！！」
《容姿だけで釣られる者など
所詮、ただの低俗》
《協力もせず、安全な所に居るだけの
貴女に、何故 彼らと絆が深まると？》
《何故 愛して貰えると思ったんです？》
望「…って…だって！しょうがない
じゃない！」
望「化け物ばかりなのよ！
怪我したらどうするのよ！？」
望「…そうよ…アンタがあんな強い
化け物なんか用意するから、蓮君達が
危ない目に合ったんじゃないの！」
全く呆れますねぇ…[あの娘]の次は
今度は私のせいですか…。
どうして人間は こうも醜く卑しい
のでしょうねぇ。
他者に何も与えないくせに
他者からは与えられたがる。
おまけに、まるで学習しない。
《調子に乗るなよ、小娘》
望「……っ！？」
低く呟いた声に息を飲む彼女。
私は構わず続ける。
《そうやってお前は何度自分の
邪魔する者をこちらに屠った？》
《お前が愛されないのも》
《お前が選ばれないのも》
《お前の心が醜いのも》
《全てお前の選択だ》
《あの娘が特別なんじゃない》
《お前が何もして来なかった結果だ》
望「…っ…な、によ…何よっ！！
アンタまであの子の味方をする訳！？」
《…まさか、私は誰の味方でも有りませんよ》
…ふぅ…私とした事が、少し熱く
なり過ぎましたねぇ。
《…で、あの娘をどうする おつもりで？》
私の質問に恍惚の笑みを浮かべる彼女。
望「そんなの、決まってるじゃない…。
奪われる事がどんなに苦しいか
その身にたっぷりと味わって貰うわ」
愉しそうに嗤う彼女に辟易しつつ
あの娘を思い浮かべる。
AA…。
正直、彼女があんな[選択]をした事が
未だに信じられない。
もっと彼女を観察してみたい。
この執着は一体何なのか……。
A…貴女ともう一度話せたら
この感情が何なのか分かるのでしょうか？
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twinkle*star(プロフ) - ゆきんこさん» ご感想有り難うございます！大先輩のゆきんこさんにコメント頂けてめっちゃ、テンション上がりました(笑)これからも精進致しますのでお時間が有る際は是非読んでやって下さい！ (2021年8月23日 14時) (
レス) id: a6a3301127 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - はじめまして。作品を先程見つけて一気に読ませてもらいました！とっても面白いです！こういうスリルありホラー要素ありの作品好きなんですが、なかなかないので見つける事ができて嬉しいです！これからも更新追わせて頂きますので無理せず執筆頑張ってください。 (2021年8月22日 21時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：twinkle | 作成日時：2021年8月11日 13時
