探索２回目:油断と誤算 ページ18
A:side
(保健室)
お兄さん達と別れてから私は自身の
セーフティー・エリアの保健室へと
戻って来た。
部屋に入った瞬間、マントが強制的に
解除され覆っていた様な視界がクリアになる。
『…ふぅ…ギリギリだった…。』
私のマントは敵に化けて敵の間を自由に
動ける品物だった。
ただ、欠点が何点か有って…。
敵を１発で仕留めれば敵に気付かれない
んたけど、仕留められないと攻撃対象に
気付かれ、最悪 周りの仲間にも気付かれる。
そして、マントの効力は１時間。
後、さっき知ったばかりだけど…
人間と会話が出来ない。
…いや、おかしいでしょ？
これだけ高性能なのに、会話出来ないとか
本当 有り得ないんだけど。
『……久しぶりに人と話したなぁ』
気付いたら私は此処に居た。
自分がマントを被っている事に気付かず
鏡に映った自分(化け物)に驚いたっけ。
驚いた拍子に攻撃が発動しちゃって
もう、部屋ん中、めっちゃめちゃ(笑)
…しかも攻撃の反動で自分が床に
吹っ飛ぶっていうね。
ほんと、誰も見てなくてよかったよ。
…そう言えば、お兄さん達の食べ物
あの量で足りるかな…？
人数聞くの忘れてた。
『…明日、体育館に会いに行ってみようかな？』
私は誰に言うわけでもなく、１人呟いた。
＊＊＊＊＊＊
阿:side
(体育館)
宮「……っていう事が有ってね。」
阿「………へぇ…。」
事の経緯を話しつつ、化け物を
さん付けしてる翔太が可愛かったとか。
化け物に手を振り返してる翔太が
可愛かったとか。
話の後半は大体、翔太可愛いしか
言ってない気がするけど、まぁ…いいか。
眩しいくらいのロイヤル・スマイルを
振り撒く舘さんに俺は曖昧に頷く。
話を聞く限り、ぼっちさんは
意外と友好的なのね。
あ、翔太のさん付けが移っちゃった(笑)
俺は携帯を開き、校舎２階のマップを
確認する。
阿「…２階に居るのは…[ケルベロス]か…。」
《２階要注意モンスター》
[ケルベロス]
名前:ケルベロス
危険レベル:３
特徴:頭が3つに別れている番犬。
動きが素早く、爪と牙に要注意。
レベル３か…。
…確か、1階にいたゾンビが
レベル１だった筈。
２階にいるのはケルベロスとゾンビ。
ゾンビも１階のゾンビより強いと思ってた
方が良いよね。
ﾌﾞーｯ!!ﾌﾞーｯ!!
《ゾンビを倒した為、ポイントが授与
されました！》
携帯画面と睨めっこしてると
お知らせメールが届いた。
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twinkle*star(プロフ) - ゆきんこさん» ご感想有り難うございます！大先輩のゆきんこさんにコメント頂けてめっちゃ、テンション上がりました(笑)これからも精進致しますのでお時間が有る際は是非読んでやって下さい！ (2021年8月23日 14時) (
レス) id: a6a3301127 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - はじめまして。作品を先程見つけて一気に読ませてもらいました！とっても面白いです！こういうスリルありホラー要素ありの作品好きなんですが、なかなかないので見つける事ができて嬉しいです！これからも更新追わせて頂きますので無理せず執筆頑張ってください。 (2021年8月22日 21時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：twinkle | 作成日時：2021年8月11日 13時
