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深澤/六等星の夜1/2 ページ36

Aimerさんの《六等星の夜》という
曲をイメージして書かせて頂きました。

★★★★★★


A:side


『深澤さん?』

深「ん〜…?」

『深澤さん』

深「ん〜…」


『…辰哉?』


深「……ん」


幾ら呼んでも生返事だったのに
下の名前を呼んだ瞬間、後ろから
回された彼の腕が甘える様に
力が強くなった。

私は数分前の事を思い出す。


***


仕事が終わり、メンバーを家まで送る、
そこまでが私の仕事だった。

皆を送り届け、自分のマンションに帰ると
一番最初に降ろした筈の深澤さんが
玄関の前に座っていた。

私に気付くと
あ、さっきぶり〜!なんて
言いながら笑ってる。

『さっきぶりって、2時間以上も
外に居たんですか?身体が冷えてる
じゃないですか!』

夏と言っても、もう秋に近い頃で。
すっかり冷えてしまった彼の身体が
心配で、つい言葉がキツくなってしまう。

深「じゃあ、Aが暖めてよ」

『ちょ!?深澤さん!』

言葉と同時に抱き寄せられ
焦る私にお構い無しの深澤さんは
小さく掠れる声で呟いた。

深「…何もしないって約束するから
一緒に居させて」

『…そんな風に言われたら、私が
断れないの知ってて言ってますよね?』

ズルいです、そう呟く私に深澤さんは
ズルい男でごめんね?と笑った。

『あの、鞄から鍵を出したいので
一度離れて下さ…』

深「え?やだ」

『………………。』

即答する深澤さんを無言で睨むと
怒った顔も可愛いね、なんて言う深澤さん。
けれど、冗談だと離してくれると思ってい
た腕が、一向に離れない。

どうやら、本気で離すつもりがないらしい。

『深澤さん、私の鞄から鍵を
取って下さい。』

深「ん、りょーかい」

離そうとしていた身体を彼に預けると
深澤さんは安心した様に力を抜き、私を
抱き締めながら鍵を取り出す。

そして当たり前の様に解錠する。

深「何のお構いも出来ませんが」

『いや、私の家ですからね?』

深「ゆっくりしてって?」

『聞けや、こら』

深澤/六等星の夜2/2→←阿部/あざと可愛い?2/2



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設定タグ:スノーマン , SnowMan   
作品ジャンル:恋愛
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twinkle*star(プロフ) - 奈緒さん» 奈緒様、こんばんは。メッセージ有難うございます。三宅さん世代さんでしたか。私はキンキさんの世代でしたが、只今雪男さん達にドハマり中です(笑) (2021年9月18日 19時) (レス) id: a6a3301127 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒 - 今晩は〜お初ですねぇ〜、ここのサイトが、面白くて素晴らしいですねぇ〜三宅健君世代です宜しくお願い致します! (2021年9月18日 17時) (レス) id: 94906d2af7 (このIDを非表示/違反報告)
twinkle*star(プロフ) - ぴよさん» ぴよ様。コメント&リクエスト、有難うございます!リクエスト承りました!少々お待ち下さいませ。 (2021年9月16日 13時) (レス) id: a6a3301127 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませていただいております。リクエストなのですが、ラウちゃんの1日1回のキスの約束をしたお話の流れで、そのキスしてるところを他のメンバーが見てしまって、嫉妬するお話を読みたいです!お時間ある時によろしくお願いいたします! (2021年9月16日 9時) (レス) id: 8752fccd1d (このIDを非表示/違反報告)
twinkle*star(プロフ) - 絵美さん» お返事有難うございます。リクエスト、承りました!少々お待ち下さい。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: a6a3301127 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:twinkle | 作成日時:2021年9月5日 13時

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