《🐼》罠 ページ41
🐵「向こう行ってくるから、そこに居てね？」
🐼「はーい。もー、僕子供じゃないんだから」
ページをペラペラと捲る音だけが響くこの空間
するといつ現れたのか、男子生徒が声をかけてきた
👱「ねぇ、アンタ今1人？」
🐼「え、うん」
👱「(ﾆﾔｯ)…探し物があってさ、手伝ってほしいんだ」
🐼「うん、いいよー」
すぐ戻れば大丈夫だよね！
…って思ってたけど、外で探し物なんて聞いてない
🐼「ねぇ、どこまで行くの？」
👱「もう少しで着くよ」
🐼「そ、そう…」
暗くて辺りがよく見えない
ザクザクと地面を踏む音だけが聞こえる
数分経った頃、前を歩いていた生徒が立ち止まった
👱「着いたよ」
🐼「(はぁ、やっと着いた)」
「何を失くしたの？」
👱「本。どこかに置いてきちゃったみたいなんだ」
「俺はあっちを探してくるから、君はこの辺をお願い」
🐼「うん、分かった」
この薄気味悪い所に1人残され、目を凝らしてあちこち探してみる
たまに聞こえてくる猛獣らしきものの鳴き声が余計恐怖を煽った
待って、猛獣の鳴き声？
ここってもしかして…
🧙🏻♂️「おい、ここで何してるんだ」
🐼「うわぁっ！？」
振り返ると
先生と…さっきの生徒が居た
🧙🏻♂️「ここは立ち入り禁止区域のはずだが？」
🐼「いや、僕はその子が失くした物を一緒に探しに…」
🧙🏻♂️「一緒に？この生徒は君が入っていく所を見たと言っている」
……え？なにそれ。話が違うじゃん
🐼「そんな…ち、違うんです！」
🧙🏻♂️「はぁ、言い訳なら聞かんぞ。一緒に校長室に来てもらう」
🐼「こ、校長室…？ま、待って」
生徒の顔を見ると薄ら笑みを浮かべているように見えた
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作者名：Iangu x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/
作成日時：2023年11月28日 21時
