《🐦⬛》心配 ページ29
その後､ジノヒョンにお礼を言って
イェナン君もノアを寮部屋まで運んで､
何とか終わりとなった｡
が……
授業に集中できない。
🐹「お前､心配してるのか?」
隣の席で何か書いたプリントを折っているシノナ｡
🐦⬛『まぁ…』
🐹「一番仲の良い後輩だからそうなるよな。」
🐹「それに､確認はしても自分のせいかもって思うんだろ?」
こいつは毎回のように俺の図星をついてくる。
🐹「なるようにしかならないからな､物事は｡最悪の事態が起きたってその時はその時だ。」
「だからそう重く考えるな。」
そうだ、重く考えるんじゃない。
いつ、如何なる時も冷静に気持ちを保たなければ｡
🐹「それに､イェナニが欠課してでも隣りにいるだろ。ヨウォナは事情を知らないから居ないだろうけど。」
🐦⬛『ってか何作ってんの?』
🐹「よし、できた。」
「まぁ、見とけって。」
ふぅっと息を吹きかけると
まるで命を持ったかのように飛び出す折り鶴。
🐦⬛『すご…』
🐹「俺、多分寮内で一番魔力の扱い方が上手いと思うけど?」
確かに噂で聞いてた気がする。
シノナは魔力は普通の人よりほんの少しだけ多いくらいだけれど､
その魔力の使い方が上手いから更に多くの魔力を持っているように見えるし、
乱発しても尽きることがないらしい。
🐦⬛『多分……そうだと思う。』
🐹「多分ってなんだよ!」
🧙「そこ!ちゃんと授業聞いてるかー?!」
🐹🐦⬛「『あ､……聞いてまーす」』
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作者名：Iangu x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/
作成日時：2023年11月28日 21時
