《🐦⬛》本性 ページ21
月明かりが綺麗な満月の夜。
今日のことで眠れなくなった俺はただただ外を見ていた。
👿「変わったな。」
🐦⬛『意識の中で話しかけるなよルシファー｡』
👿「小さな頃はあんなに無邪気だった｡」
🐦⬛『昔と今は違う。大人になったんだよ。』
『お前は何百年と生きているから分からないだろうけど､俺ももう大人だ。』
👿「そうか、お前は分かってないのか。」
「まぁ良い。近くのやつは大切にしろよ。」
🐦⬛『……お前が人間らしいことを言うなよ。兵器として作られた神話上の生き物が。』
🐹「……ルシファーか。」
シノナが月明かりの当たらない場所から話しかけてくる。
🐦⬛『今は俺だよ。』
🐹「はぁ……寝ろよ。ウォンカ､疲れてるだろ?」
🐦⬛『そういうお前も……あ､今日満月だから寝たくても寝れないのか。』
🐹「ほんと､ウォンカって俺の前では性格悪いよな。」
「わざわざ言わせようとするなよ。」
🐦⬛『え?何が?』
🐹「お前の死因を失血死にさせることができるほど俺は今飢えてるぞ。」
🐦⬛『冗談冗談｡月明かりが駄目ならもうカーテン閉めようか。』
🐹「いいよ、俺輸血パックの分飲んだら出かけるし。」
🐦⬛『いつも何ml飲んでるの』
🐹「今日は600ml｡いつもは300くらい。」
🐦⬛『……うげぇ』
🐹「俺だって美味しくて飲んでるんじゃないんだからな。まずいんだからな。生きるためにしか飲んでないからな。」
🐦⬛『で?誰か寝込みを襲うわけ?』
🐹「言い方悪いけどそうなんだよ。」
俺の飲めばいいのに。
とか言ったことあったわ､普通に断られたけな。
「悪魔憑きの血なんて物騒な、ってかそれ以前に親友だから飲まないよ」
って言われたか。
🐦⬛『バレないようにな｡ご武運を｡』
🐹「あぁ。じゃあ明日の朝な。」
そう言ってシノナは空間魔法を使ってどこかに行ってしまった｡
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作者名：Iangu x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/
作成日時：2023年11月28日 21時
