ことば『tk×ym』

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tksaid

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「おはよう高木！定時入りなんて珍しいな！」


「っるせー、今日は色々あったんだよ」




いつも定時よりも早くにきて


みんなより先にパソコンと向き合ってる俺


遅刻なんてしたことないから


ギリギリで会社に着いたのは初めてだった





「どうせおまえのことだから、

　今頃路地裏で血まみれになった奴が発見されてるんだろ」



「ふざけんな、顔がボコってそうだからって変なこと言うな！」




有岡君がこう言うのも、仕方がないだろう


高校の時なんてなぜか学校イチ喧嘩が強いって言われて


誰も近寄って来なかった


確かにグレてピアス空けたり染髪したり髪遊ばせてたけど


人を傷付けたりは一度もしたことがない


虫すら怖えもん




「とにかく俺はそんなことが理由で遅れたりしねぇよ」


「ふーん、じゃあ人助けとか？」




「...まあ、」





不意に涼介さんの笑顔を思い出してしまい


若干顔が赤くなる



やべえ、こいつにばれたら...



「...ん？お前、なんか顔赤くなってね？」



あ。バレた。



「あ！！なるほどねぇ...さてはその助けた人が運命の人だったとか！」



図星すぎて口に含んだコーヒーを盛大に吹き出した




「...っ、なんでお前は馬鹿なのにその辺の感は鋭いんだよ！」


「えっ！てことはマジなの！？」


「....うるせえ！！」




今度プレゼンあるってのに、人の恋愛にぎゃんぎゃんうるさい


集中できねえ、


隣はうるさいし、プレゼンの資料は作らないといけないし




「...カランコエ.....。」



集中力上げるのにも、こいつを黙らせるにもちょうどいい


本当は山田君に会いたいだけだけど、



照れ隠しの理由を作って、財布を手に取った。



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