15 ページ15
tksaid
想定外の出来事で
彼らは相当焦ってる
「...す、いません、」
目をそらしながら
目の前にいる奴がそう言った
少しは反省してる。
けど、それはそれで腹が立つ
聞かれていたから謝った
つまり、俺も涼介と同じ立場だったら
きっとこいつらはずっと陰口を叩いていた。
「...お前らな、耳が聞こえてねえからって
言いたい放題言ってんじゃねえよ。
何が気持ち悪いだよ。手で話して何が悪いんだよ。
自分が耳聞こえるからって調子ぶっこいてんじゃねえぞ！！」
少し騒ぎが大きくなって
大勢の奴らがこっちを見ている
店の人も止めに入ろうと様子を伺っている
もう、我慢の限界だった
大好きな奴を悪く言う奴が許せなくて
感情のままに、手を振りかざした
「...や...、え゛、て...！！」
聞き馴染みのない声と共に
腕を掴まれた
────涼介だった。
「....ごえ...、なさ...。」
掠れた、小さな声で
彼らに深々と頭を下げた。
何でだよ、何でお前が、
『...涼介、お前、あいつらに...』
『...分かってる、ありがとう、庇ってくれて』
こっちを見ずに、そう言った
泣いてるんだ...きっと
助けたつもりだったのに
それは俺の思い込みで
結局は涼介を傷つけてしまった。
あんなこと、涼介に言わせたくなかった
聞きたくなかった。
『....ごめんな、涼介』
もう俺は、謝ることしかできない。
────
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霞弥(プロフ) - うん、暇人だわぁさん» 可愛らしさ多めにしました！温かさが伝わってると嬉しいですが、 (2020年9月25日 0時) (
レス) id: 5248187a77 (このIDを非表示/違反報告)
うん、暇人だわぁ(プロフ) - 二人ともすっごい可愛い…！！ (2020年9月21日 16時) (レス) id: d74bbb4dc2 (このIDを非表示/違反報告)
霞弥(プロフ) - みーさん» ありがとうございます！ (2020年9月15日 20時) (レス) id: 5248187a77 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - お話読ませていただきました どんな展開になっていくか楽しみにしてます (2020年9月14日 21時) (レス) id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霞弥 | 作成日時：2020年9月13日 21時
