BREAKDRIVE 2【オリジナル小説】 (ページ50)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:3,799 hit

99話ページ50

岳斗side

学校の昼休み。
学校内はいつも通りガヤガヤと騒がしくなる中、静かで人気のない学校の屋上で購買で買った焼きそばパンを食べながら、柵に身を乗り出して街を眺めていた。

そしてその背後で、俺の友達である貴史が、俺の妹である真冬とその妹の友達であるセシルが何故か和気藹々と話していた。

「いやーまさか真冬ちゃんとセシルちゃんもHeart sister'sのファンとはなー」

「わ、私は真冬ちゃんの影響なので……そ、そこまで詳しくはないんですけど……」

「いやいや、それでもここまで話せる相手は中々いないぜ。岳斗の奴なんかなんて言ったと思う？「お前は顔とスタイルが良ければ誰でも良いんだろ？」だからな！？酷いと思わねぇか！？」

「お兄ちゃん、人の事考えずにズケズケと言ってくるんですよね～。あ、そうだ聞いてくださいよ！この街のブレイダー試験って8つの会場に分かれてそれぞれ八大幹部が試験を見るじゃないですか。その時お兄ちゃんってC会場だったんですけど、そのC会場の審査員がHeart sister'sのりあたんだったんですよ！？ムカつきません！？」

「ムカつくなぁそれ！！別にHeart sister'sの長女推しでもファンでもないのに！！天空寺さんに気に入られたお次はりあたんですか！はぁそうですか！！順風満帆に過ごせてようございましたねぇ！！」

楽しく話してたはずが何故か俺の愚痴話に変わっており、セシルはその話に着いてけずにワタワタとしていた。

「別にそんなんじゃねぇっての。てか貴史、お前に至ってはただの嫉妬じゃねぇかよ」

「うるせぇ！！こちとらHeart sister'sのガチファンなんだよ！！」

「じゃあ聞くけど、月見とHeart sister'sだったらどっちが好きなんだ？」

そう質問を投げかけると、貴史は目線を逸らしながら「それはそのー……」と尋常じゃない程の冷や汗を出していた。