離れられなくて。 (ページ44)

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#43 ページ44

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章「そんでなぁ、部屋入ったらドーンって！」

「え！それはビックリする！」

暫くして気持ちが落ち着いた私

右手には章大さんの手

ブンブン、と振って喋りながら廊下を歩く

これが、なんとも楽しくて

たまに、忠義の事なんて忘れて

このまま章大さんと一緒に居ればいいかな

なんて思ったりもする。

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章「あ！そうやそうや、はいこれ」

そう言って渡されたのは、一つの箱

白い包装でリボンが添えてある四角い形

まさか、とは思うけど

卒業まではとの約束なはず

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でも、恋人から渡される四角い箱と言えば

あれしかない

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現実を受け止められず

時間が止まったように動かない体と顔

「しょ .. 章大さん .. 」

やっと開いた口、でもちゃんと喋れない

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章「ふふっ、なに固まってるん？笑」

手から離れる箱

シュル、とリボンを解き包装を剥がすと

露わになったものはやっぱり指輪が入るような箱

あぁやっぱり私、卒業せずに ..

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「 .. え？」

章「綺麗ちゃう？一目惚れしてん♪ 」

箱の中を見れば ..

「クリスタルの亀？？」

章「そー！良いと思わん？」

「う、うん、思う」

なんだ、違ったのか。

ホッとする気持ち

そして、何故か心に残る

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残念な気持ち

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