離れられなくて。 (ページ41)

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母「またいつでもいらっしゃいね。」

「はい、失礼します...！」

私は逃げるようにお母様の部屋から出た。

“ 好きな事してもいいのよ。”

お母様の言葉が私の頭から離れない。

もしかして、私の気持ちに気づいてる...？

いや、そんなはずはない。

そんなこと、あるわけない。

でも、もし....もし気づかれてたら.... 。

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丸「廊下は走ってはいけませんよ、A様。」

「 ...丸山。」

丸「こけたりなんかしたら危ないでしょ？」

いつもと変わらない笑顔で話してくれる丸山。

丸山の笑顔をみると、少しだけ気持ちが落ち着いた。

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いつだってそう。

何があっても、どんなことがあっても

丸山だけはいつも笑顔で接してくれる。

丸山だけは、いつも私の味方でいてくれる。

丸「 ....どうかしましたか？」

目をうるうるさせ、心配そうに私の顔を覗き込む丸山。

....子犬か、お前は。

「 ...ううん。丸山っていい人だなって思っただけ。」

丸「 ...A様、大好きですぅぅ！！」

「うわ！抱きついてこないでよ！！」

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今はまだ恥ずかしくて言葉にできないけど

いつか絶対“ 私の執事になってくれてありがとう ”って自分の口から伝えるから

その時までもう少し待っててね。

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