おこちゃま戦争。∞ (ページ3)

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保護団体？のアジトに来て目が覚めた、１日目。
規定の服を貰って着替える。

普通の制服。本当に普通の。
ただ、かなりスカートが短く設計されてるみたい。

「着替え終わった？
スカートの丈は渋やんの趣味やねん」

安田章大、通称ヤス。
女の子みたいだけど優しくて、凄く話しやすい。

此処自体、施設とかの保護というよりは、能力者の為の学校であり家みたいな。
そんな安心する空間。

安田「 Aを含め
この機関には100人あまりの能力者が居る
年齢はバラバラやけど、ちゃんと施設内の学校に通ってもらってんねん。小中高と合わせて69人。
少人数クラスやから、皆と仲良くせな阿寒よ？」

隠す必要の無い自分の能力。
否定される事の無い自分の存在。
言ってしまえば、皆化け物。良い意味のお揃い。

安田「人見知りっぽいけど大丈夫？」
「話しかけられれば話せます」
安田「クラスに女の子居らへんけど」
「 … 」
安田「仕方無いやん
高校生の女子サイキックなんて居らへんもん」

長い廊下を歩き終え、エレベーターに乗ればガラス張りのそこから外が見える。
けど違う、此処は外であって外で無い。
地下のみで形成された空間。

安田「保護団体とか言うてるけど
本間はちゃうねんで、先に言うとくな
俺らみたいな団体はもう一個あんねん
向こうは気性が荒くて、こことの合併を拒否してる
俺と渋やん、もう二人トップの村上と丸山は
合併するつもりでいるんやけど
ちょっと面倒臭い問題が起こっててな」
「問題？」

私にはだいぶ難しい話だけど、理解は出来た。
戦争？戦？
昔の言葉で言うなら、きっとそんな感じの事。

安田「向こうは、一般人に復讐したいらしいねん
自分を捨てた親とか、自分を嫌った友達とかに
そういう連中が集まってるからタチ悪い
俺らと仲良くとか、そういう次元の話ちゃうからさ」

合併する事は構わない、ただ復讐する気が無いなら近寄るな。そういう事。

憎しみが生んだ、グループ。