はっぴーばっどえんど (ページ35)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:6,973 hit

９-4 ページ35

ベニマルside

我々が魔王ゲルドとリムル様の対決をよってくるオークを斬りながら見守っていた時、

ドサッ

と、何かが落ちたような鈍い音が聞こえた。

音の聞こえた方を見てみれば、ソラノ様が倒れていた。

『ソラノ様？！』

急いで駆け寄ってみると気絶しているだけのようだった。

ソウエイ達を呼び、出来る限りの介抱をする。

一先ずはこれで目覚めるのを待とう、となり、シオンに任せて離れようとしたとき、

「い…ごめん、な、さい……」ﾎﾞｿﾘ

とソラノ様が呟やくように言った。

振り返れば、顔を歪め魘されているソラノ様。

シオンがどうしたものかとおろおろしていたが

俺は、動くことができなかった。

分からなかった。

ソラノ様が何に謝っているのか、何で、謝っているのか。

どうしたらよいのか。

主として使え、慕っているのに。

なにもできない自分が、ただ腹立たしかった。

■□□■■■□□□□■■

リムルside

魔王ゲルドと戦っているとき、

ﾍﾞﾆﾏﾙ「ソラノ様？！」

というベニマルの声が聞こえたから、そちらを見ると、ソラノが倒れていた。

行かなければ。

と一瞬頭をよぎったが、今は魔王ゲルドを倒すのが先だ、と向き直る。

(本当は心配だし、様子を見に行きたい。

けど、ソラノに頼まれたんだ。オークロードを倒してくれって。

やらなければ、)

俺はベニマル達がソラノを介抱しているのを横目で確認し、またどうやって倒すのかを考え始めた。

■□□■■■■□□□■■■■■