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Aさんは来る日も来る日も絶え間なく俺にノートのコピーを渡してくれた。
あの綺麗な字で書かれた丁寧なノートの。
でも俺にはもらうコピーの枚数が増える度、不信感も増した。
なんでそんな喋ったこともないような俺にこんなに優しくするんだろう？
そういうことができちゃうタイプなんだと決めつけちゃえば簡単なのかもしれないけれど、やはり疑問が残ってしまう。
不信感と共に、気まずさも増した。
喋っていること自体は全然苦じゃないし、むしろ楽しい。
でも、周りからの視線が俺には苦痛だった。
離れてからの男友達からの「モテモテだな〜」の冷やかしが何よりの理由だ。
俺が芸能界にいるからってだけで話しかけられてるんじゃないかとも思う。
もうこんなことでいちいち悩むくらいなら、コピーをもらわない方が楽なんじゃないかな。
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「はい！先週の分！途中眠気に襲われてた部分、書き直した後がなかなか消えなくてこんな感じになっちゃってるけど！笑」
「(笑)ありがとう。今日時間あるから頑張って写す」
「うん。がんばってくださいな。あ、そういえばさ、」
「あのさ、」
勇気を出して言い出したものの、思いの外声が大きくなってしまい恥ずかしい。
彼女は少しびっくりした顔をしてん？と聞いてくる。
「うん、あのさ、いつも本当ありがとう、あの、コピー。」
「突然の感謝(笑)あんなのでも役に立ってるならすごく嬉しいよ」
「でもさ、、でも、」
「Aさんも他にも授業あるだろうし、バイトもあるし、
きっと見せている以上に忙しいよね。
そんな中俺なんかにコピーしている時間が申し訳ないんだ。
こうやってまとめたりするのは手間がかかるだろうし、これからはこっちでなんとかするから、大丈夫だよ。
Aさんの好きなことをする時間にしてほしい。」
やっと言えた。
気まずい沈黙が続き、やっと彼女の口が開いた。
少し驚いているようにも見える。
「あ、そう？おっけー分かった。そんじゃ、引き続き単位落とさないよう頑張ろうね！笑」
そう言う彼女は笑っている。
いやあ、あっさりしてるなあ。笑
彼女らしいっちゃ彼女らしいけど。
好意でこうやって親切にしてくれていたはずなのにこんなこと言って自分がとてつもなく最低な生き物のように思えて少し苦しい。
でも、これでよかったんだ。
女の子とのことで注目されるのが怖い弱い自分にはこれでよかったんだ。
そう心に言い聞かせて、別れを告げた。
続く (更新停止中)
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はな。 - 更新楽しみにしてます！！遥亮くん大好きなので最高です！！ (2020年5月13日 11時) (
レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
みん - まりんさん» いやいや！謝らないでください！T_T 読んでくださってるだけで本当に嬉しいんです。ありがとうございますT_T (2017年7月19日 13時) (レス) id: a10026578a (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 大変失礼しました！作者さんが正しいです。本当ごめんなさい。これからも2人のお話し応援してます！ (2017年7月18日 22時) (レス) id: 92c1bdf853 (このIDを非表示/違反報告)
みん - まりんさん» コメントありがとうございます！杉野くんの本名は杉田なので、大学時代であるここは杉田と表記させていただいております。ご理解いただけたらと思いますT_T (2017年7月18日 16時) (レス) id: a72a54c23d (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 杉田と書いてありますが、杉野くんの間違いじゃないですか？ (2017年7月18日 14時) (レス) id: 53e07d55d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みん | 作成日時：2017年7月17日 18時
