・◇◇ ページ9
高校に入学した時に
“大学は、信ちゃんと同じとこに行きたい”
そう思って、苦手な勉強も頑張ってきた
けれども、この間の信ちゃんの表情。真っ直ぐな眼差しを見ていたら
これ以上、彼に近付くのが
これ以上、好きになってしまう事が
怖くなって、ぱったりと勉強する手は止まってしまった
高校生活最後の1年は、部活に捧げよう
すばる先輩に
『これからは、お前にこの部 任せたからな』
なんて言われたし……
進級して最初のバイトの日
「先輩、私 最後の1年 頑張りますからっ！」
意気揚々と宣言する私に対し
「んー、頑張りや〜」
生返事な すばる先輩
「なんですかっ。後輩が折角やる気みせてるのに…」
「やっ。ちょい気になる事あってな」
「何ですか？気になる事って…」
「Aの“信ちゃん”って…もしかして、名前『村上 信五』言うん？」
「そっ…そうですけどっ、何でっ？」
「俺、友達なったわ」
「は…はいっ⁈」
「実は、大学の同級生でな？」
「ええっ？」
驚く私の背後にあったドアが、カランと音を立てて開いたと思ったら
「お〜ぅ、来たでー」
って、聞き慣れた声が聞こえた
「ぅおっ、A。お前 なんでここおるん？」
「信ちゃんこそ、なんでっ？」
動きが止まった私達を見て、すばる先輩が
「お前ら、案外お似合いかもな」
ボソッと呟いた
「いやぁ〜。まさかすばるが、Aの先輩やったとわなぁ」
アッハッハと、豪快に笑う信ちゃん
「お前ら仲ええやんか。もしかして付き合うてんの？」
私の気持ちに全く気付いてない信ちゃんは、こんな事まで言い出して
「まさかっ。すばる先輩には、ちゃんと彼女さんがいるんだから」
「おっ、そうなんか？俺、そんな話 知らへんけど？どんな子なん？」
喋るだけ喋って
「ほな、また来るわ」
と、帰っていった
「お前も大変やな。まっ、頑張り…」
すばる先輩にポンポンと叩かれた肩
その手が鉛のように重たく感じられて
『これからな？彼女に会いに行くねん』
信ちゃんが残していったその言葉が、私に重くのしかかった
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ちか(プロフ) - みっちゃんさん» みっちゃんさん、ザワッとした気分にさせてしまい、ごめんなさいm(_ _)m このパートは私の思いつきで突然入れたので、変な感じになってしまって… でも“おまけ”なので。波乱とかありません^ ^ゆる〜い気持ちでお読み下さいね^ - ^ (2018年5月17日 8時) (
レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん - コメントごめんなさい。「結婚式1ヶ月前のことだった」でちょっとだけフラグというか嫌な予感がしてるんですけど、気のせいだって思うことにします……！更新頑張ってください！ (2018年5月17日 7時) (レス) id: fefcd3bc44 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - あきるさん» あきるさん、コメント有難うございます。涙 誘いましたか？v(^皿^♪) これからお話も佳境に突入。亀更新ではありますが、最後までお付き合いくださいね☆ (2018年5月1日 15時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
あきる(プロフ) - コメント失礼します！もう切なくて苦しくて(ﾉД`)泣いちゃいました。これからの２人がどうなっていくのか、楽しみにしています♪更新、頑張ってください♪ (2018年5月1日 10時) (レス) id: c11aad9bb3 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - なっかさん» なっかさん、コメント有難うございます。キュンキュン お届けできていて嬉しいです(≧∀≦)まだお話も始まったばかり。ゆっくり更新ですが最後までお付き合い下さいね、☆ (2018年4月14日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2018年4月12日 10時
