・◇◇ ページ37
“俺と 付き合ってもらえませんか？”
まさか、信ちゃんから告白されるなんて思ってもいなくって
フワフワと夢心地
「さてと。帰るかっ」
キュッと手を握られて、エレベーターに乗り込んだ
1階のロビーを颯爽と歩く信ちゃん
でも、ジャージ姿はかなりの違和感
すれ違う人たちが、必ず振り返る
この人は、どうやってこの中に入ってきたんだろう
そんな疑問が、どんどん膨らんだけど
「先程は、有難うございました」
正面玄関に立つ、黒いスーツの男性に頭を下げてるから
あぁ、この人が信ちゃんを中に入れてくれたんだ。と合点がいった
信ちゃんと一緒に頭を下げると
「大切な方と、お会いできたんですね」
「はい」
「それは良うございました」
その人の左胸に輝く、金色のネームプレート
その上の方には“支配人”の文字
「申し遅れました、私、支配人の澤田と申します」
ジャージ姿の信ちゃんが、このホテルの一番偉い人から名刺をもらうという、異様な光景を唖然としながら見届けた
「お二人がご結婚されます際は、是非 当ホテルを…」
「イヤッ。それは僕の給料では無理ですわ」
「いえいえ。リーズナブルなプランもご用意してございますので、御検討下さい」
「なら……そん時は、改めて寄らせていただきます」
すっかり支配人さんと打ち解けて、笑顔で握手なんかして
信ちゃんが、出世街道まっしぐらな理由……
ちょっと わかったかも
「信ちゃんって、“デキる男”なんだね」
「うん？なんで？」
「だって、ホテルの支配人さんと、直ぐに仲良くなっちゃって…」
「ふふっ。せやねん。俺“デキる男”やねん」
少し前を歩いてた信ちゃん。立ち止まって 振り返って
「Aは、そんな“デキる男”の彼女なんやからな。どんどん 友達に自慢せぇ」
私が一番好きな笑顔で、こう言ってくれた
「信ちゃん」
「ぅん？」
「信ちゃんっ」
「なんやねんっ」
「し〜んちゃ〜……」
「用があんなら、はよ言えやっ」
きっと今は、アナタのことを こう呼ぶのは
私だけ
「信ちゃん」
これからも、ずっと ずっと 呼ばせてね
「信ちゃん………」
ありったけの 愛を込めて
「大好き」
end next おまけ↓
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ちか(プロフ) - みっちゃんさん» みっちゃんさん、ザワッとした気分にさせてしまい、ごめんなさいm(_ _)m このパートは私の思いつきで突然入れたので、変な感じになってしまって… でも“おまけ”なので。波乱とかありません^ ^ゆる〜い気持ちでお読み下さいね^ - ^ (2018年5月17日 8時) (
レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん - コメントごめんなさい。「結婚式1ヶ月前のことだった」でちょっとだけフラグというか嫌な予感がしてるんですけど、気のせいだって思うことにします……！更新頑張ってください！ (2018年5月17日 7時) (レス) id: fefcd3bc44 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - あきるさん» あきるさん、コメント有難うございます。涙 誘いましたか？v(^皿^♪) これからお話も佳境に突入。亀更新ではありますが、最後までお付き合いくださいね☆ (2018年5月1日 15時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
あきる(プロフ) - コメント失礼します！もう切なくて苦しくて(ﾉД`)泣いちゃいました。これからの２人がどうなっていくのか、楽しみにしています♪更新、頑張ってください♪ (2018年5月1日 10時) (レス) id: c11aad9bb3 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - なっかさん» なっかさん、コメント有難うございます。キュンキュン お届けできていて嬉しいです(≧∀≦)まだお話も始まったばかり。ゆっくり更新ですが最後までお付き合い下さいね、☆ (2018年4月14日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2018年4月12日 10時
