・◇◇ ページ17
「………あっ」
「なんやねん」
「すばる先輩って、どこまで知ってますか？」
「“どこまで”って？」
「信ちゃんと…その、彼女さんとの馴れ初めとか…」
「あー…お前が知っとることは、大体 知っとると思うけど…」
「なら。彼女さんに好きな人がいた話、とか」
「ヒナと付き合う前に…ちゅうやつか」
「はい。あと…」
「そいつが親友やったって話も、最近帰って来たって話も、知っとる」
「じゃあ……どう思います？彼女さん、やっぱりその人のとこに…」
「さぁな。そこまでは わからんけど…」
二人で信ちゃんに視線を送れば、ムクリと起き上がり
「A〜。お前 呑め〜」
あさっての方 向いて叫んでる
「ヒナ〜。お前 もぉやめとけって」
すばる先輩が、信ちゃんの持つグラスを取り上げようとすると
「んや。まだ呑む。すばるも呑めっ！」
今度は、すばる先輩に絡み出した
「ハイハイ。ほしたら、あと一杯呑んだら帰れよ」
あんまりお酒の強くないすばる先輩
“あと一杯”って言ったはずなのに、信ちゃんがグラスが空になると、すぐお酒を注ぐもんだから
「もぉ。信ちゃん、それくらいにして 帰ろ？」
慌てて信ちゃんに声をかけた
「なんやA、おったんか〜？」
「さっきから、ずっといたよっ」
「ほれ。ここ座れって」
「座りません。帰るって言ってるでしょ？」
「え〜っ」
「“え〜っ”じゃない。ほらっ 立って」
すばる先輩に手伝ってもらいながら、何とか信ちゃんを車に乗せて
「ありがとうございました」
「おう。気ぃつけてな」
先輩に見送られて、車を発進させた
「信ちゃ〜ん。帰るのお家で良いんだよね？実家 帰る？」
「ん〜、いえ〜」
目 半開きのまま、そう答える信ちゃん
「はーい、到着〜。信ちゃん、降りるよー」
「うぃ〜」
千鳥足の信ちゃんを支えながら、エレベーターに乗り込んむ
ふぅ〜っと信ちゃんが息を吐けば、フワリと香るお酒の匂い
「信ちゃん、ホント呑みすぎだよ？明日起きるの大変なんじゃない？」
「ヘヘッ、んな事 気にしてくれるなんて、Aは優しいなぁ〜」
頭をグシャグシャと撫でられた
信ちゃんに触れられたのなんて、いつぶりだろう
いつもなら嬉しいはずなのに、素直に喜べなくて、溢れそうな涙 隠すために そっと上を向いた
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ちか(プロフ) - みっちゃんさん» みっちゃんさん、ザワッとした気分にさせてしまい、ごめんなさいm(_ _)m このパートは私の思いつきで突然入れたので、変な感じになってしまって… でも“おまけ”なので。波乱とかありません^ ^ゆる〜い気持ちでお読み下さいね^ - ^ (2018年5月17日 8時) (
レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん - コメントごめんなさい。「結婚式1ヶ月前のことだった」でちょっとだけフラグというか嫌な予感がしてるんですけど、気のせいだって思うことにします……！更新頑張ってください！ (2018年5月17日 7時) (レス) id: fefcd3bc44 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - あきるさん» あきるさん、コメント有難うございます。涙 誘いましたか？v(^皿^♪) これからお話も佳境に突入。亀更新ではありますが、最後までお付き合いくださいね☆ (2018年5月1日 15時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
あきる(プロフ) - コメント失礼します！もう切なくて苦しくて(ﾉД`)泣いちゃいました。これからの２人がどうなっていくのか、楽しみにしています♪更新、頑張ってください♪ (2018年5月1日 10時) (レス) id: c11aad9bb3 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - なっかさん» なっかさん、コメント有難うございます。キュンキュン お届けできていて嬉しいです(≧∀≦)まだお話も始まったばかり。ゆっくり更新ですが最後までお付き合い下さいね、☆ (2018年4月14日 22時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2018年4月12日 10時
