この街で【stgr】 (ページ1)

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交渉/van ページ1

※主人公(女)半グレ

最近、私に会いたがっている人がいるらしい。
この街に来てから1人で強盗をして,戦力になるから。
今は小さなビルの屋上で街の観察中。
すると、1人の男性が屋上に来た。

『あら…ふふ。』

v「やっとお会い出来ましたね」

『初めまして…MOZUのボス』

v「はじめまして。お名前を伺っても？」

『あら。あなたが知っている名前でいいわ』

v「ほう？自由なお方だ」

『んふふ。その方が楽しいわよ？』

v「そうかい？じゃあ”リベルテ”なんでどうだろう」

『素敵なフランス語ね。てっきり鳩とか言われるかと、』

v「おっとっと。
　それはお嬢さんがMOZUに入った時だな。」

『あら、そうなるといいわね。』

長い長い挨拶が終わり、
私は彼のサングラスの奥にある瞳を見るため、見つめ続けた。
しかし、その視線を無視するかのように彼は話を続けた。

v「今回、貴方に会いに来たのはお願いがあるからです。」

『そのお願いは部下を連れてこない事に関係あるのね』

しかし、彼は視線を無視するかのように無線を使っていた。
風が鳴る音がしばらく続くと、彼が口を開いた。

v「我々はもう少し組織の力を強くしたい」

『それは規模も大きくするわけ？』

v「そこはその時によりますね」

『人を見ながら決めるわけね。
　そうなると、今の仲間を強くするわけね』

v「えぇ
　入ったばかりの子達には、まず自信をつけてほしい」

『だから、私？』

v「あなたはたった1人で何でもそつなくこなすことで有名だ。」

『でもそれは私1人の場合よ』

v「いいや？あなたはチームでもできる」

『何をわかったように…』

私は彼の言葉を聞き、鼻で笑った。
自分のことを一番知っているのは自分だ。
いくら街で恐れられるギャングのボスだからって
知ったような口を言うものだ。