27-1:当たり前の幸せ ページ41
ドラコに頼んだものの念のためにと、ハーマイオニーの裁判の資料集めをジニーと共に陰ながら手伝った。
ハリーはクィディッチの練習とルーピン先生との守護霊の特訓で目の回るほどの忙しさのようだったし、ロンはクルックシャンクスを避けるので結果的にハーマイオニーにも近づこうとはしない状態だった。
そんな中で、ロンとハーマイオニーに決定的な亀裂を生む事件が起きた。
スキャバースが突如、姿を消したのだ。
「だから僕は言ったんだ！！いつかアイツは�爐笋覘瓩隼廚辰討拭�！！」
ロンはこれ以上ないくらいにハーマイオニーを責めた。
心を痛めるハーマイオニーを支えようとしていた真緒に、ドラコが仲違いのことを揶揄ったので、頭にきてドラコの翻訳の約束を投げ出した。
「おい真緒！」
当然、ドラコは文句を言ってきた。
「ドラコが揶揄うのが悪い！」
「だからって約束を破るのは違うだろ！」
「ドラコだって約束守ってないわ！裁判はなくならないじゃない！」
真緒は強く睨みつけた。
「ドラコの馬鹿！！」
「何だと！」
真緒がドラコに背を向け駆け出すと、後ろからドラコの「待て！」と怒鳴る声。
絶対に捕まるものかと走って行った真緒は、出会い頭に誰かに勢いよくぶつかってつんのめった。
どさどさっと本が散乱して、真緒は尻餅をついた相手の上に座り込んでいた。
「真緒め…走るから、ぶつかーーーおい、何してるんだ」
息を切らしたドラコが、顔をしかめて言った。
「るるるるルーピ、ルーピン先生！ごめんなさい！」
自分のぶつかった相手を理解した真緒が、弾かれたように立ち上がり、深いお辞儀と共に謝る。
ルーピンは微笑んで「怪我はないかい？」と口を開いた。
「はい、私は先生を下敷きにしてしまったのでーーあ、拾います」
「ありがとう。そこのーーMr.マルフォイがお待ちかねのようだけど」
「え、あ、私、先生に用事があって！」
腕を組んでこちらを睨むドラコを見ないようにして真緒はルーピンの腕を掴んだ。
「じゃあーー君も？」
「違います」
間髪入れずにドラコが答えると、ルーピンは微笑ましそうに二人を見た後、真緒に向かって「それじゃあ部屋で聞こうか？」と提案した。
「はい」と言った真緒と不貞腐れた顔のドラコは対照的で思わずルーピンは吹き出しそうになりながらも、真緒を部屋へと案内した。
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エマ - ドラコが好きすぎます、、、これからも応援してます！ (2022年3月23日 17時) (
レス) id: 993b960046 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - りの様)コメントありがとうございます！意地悪なところや不器用なところがありつつもカッコいいドラコを目指したいので嬉しいお言葉です。応援ありがとうございます、励みになります！ (2020年2月3日 0時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃマルフォイカッコいいです！応援してます (2020年2月2日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2020年1月16日 23時
