17-2 ページ10
「貴女のお祖母様のお家に泊まろうかと思っていたのだけどーー…まあ、挨拶だけして漏れ鍋に泊まることにする？」
後半は父親に向けて言っていた。
「そうだねーーもしくは友達が最終週に来るなら、28日はグリーングラス家に泊まって残りを漏れ鍋にしても良いかもしれない」
「それが良いわ。真緒、構わないかしら？」
真緒は頷いた。
どのみちジニーも29日に来るのだ。
漏れ鍋で会えると鼻歌まじりに、送る用の写真を適当に選ぶーーー結局、紺の浴衣の写真をつけて返事を書いた。
29日に漏れ鍋に行くこともしっかりと記した手紙を書き終えると、学校の梟は誰のところに送ろうかと考えた。
コリンは家の梟で先日送ったばかりだ。
ハリーやハーマイオニー、授業で少し仲良くなったルーナでも良いのだろうが、最初に浮かんだのはあのプラチナブロンドだった。
「あら、マルフォイってあの？」
「そうだけど」
手紙を覗き込んだ母は肩を竦めた。
グリーングラス家も純血主義を掲げてはいるが、対外的な意味が強いため、マルフォイ家ほどではない。
先の�爐△劉瓩砲廊爐△僚齋貅腟舛劉瓩�含まれているに違いない。
「ドラコってことは、シシーの一人息子じゃない」
「知ってるの？」
「名前はね。まさか純血主義のボーイフレンドが出来たなんてねぇ」
「まさか！嫌味で偉そうだしおせっかいだし、良いとこなんてーーー」
頭に浮かんだのは、艶やかなプラチナだった。
「良いのはせいぜい、髪質くらいだから！」
真緒がそう言うと、背後から声がした。
「そんな奴に手紙なんて送らなきゃ良いだろう」
(しまった…！)
父親は温厚で優しく、優秀な魔法使いだが、一人娘のことになると周りが見えなくなる人物だった。
「嫌味で、偉そうで、おせっかいなんだろう？」
「まぁでも、お世話になったから…」
「純血主義って言ってたけど、いしめられてないだろうね？」
「そんなことはないわ！親切なんだけど、ちょっとずれてるっていうかーー」
真緒は、列車でホグワーツについて教えてくれたことや、階段から助けてくれたこと、医務室に運んでくれたことを必死で伝えた。
そんなことを話していると、何だかんだドラコに助けられていることに気がついた。
「それにしたって、他の女の子の友達にあげれば良いじゃないか」
「でももう手紙は書いちゃったもん」
かくしてドラコ・マルフォイは、両親の一番知るホグワーツ生となってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エマ - ドラコが好きすぎます、、、これからも応援してます！ (2022年3月23日 17時) (
レス) id: 993b960046 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - りの様)コメントありがとうございます！意地悪なところや不器用なところがありつつもカッコいいドラコを目指したいので嬉しいお言葉です。応援ありがとうございます、励みになります！ (2020年2月3日 0時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃマルフォイカッコいいです！応援してます (2020年2月2日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：M.S | 作成日時：2020年1月16日 23時
