TraumⅢ【短編集】 (ページ32)

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とても短いのまとめ/いろいろページ32

いつも以上に短いお話まとめ。全て別の世界線で、夢主も別人です。
タイトルが長くなるのでキャラクター名は書いてません。
上から子どもリンク、サムス、カービィ、ガノンドロフとなってます。

【ばか/子どもリンク】

「ねぇねぇ」
振り向いた君の頬に、ひとつ、
「っ⋯⋯な、なに⋯⋯！？」
「何って⋯⋯ちゅー？」
「ち、だ、ば、」
顔を真っ赤にするリンクは、とても面白くてとても可愛い。
そこまで照れることでもないだろう、と思うけれど。
「Aのバカーー！！！！」
「はあっ！？馬鹿って何！？！？」

【私の生きる理由になってくれ/サムス】

ぎゅぅ、と、苦しいくらいに抱きしめられる。
「さ、サムスさん？」
「⋯⋯Aは、あったかいな」
「そう、かなぁ。体温は低い方だけど⋯⋯」
「私からしたらすごく、あったかい」
どくん、と早くなる心拍数。
あぁ、不公平だ。照れているのがバレてしまう。
彼女の胸に耳を当ててみるけど、やっぱり心音は聞こえない。
⋯⋯不公平だ。

【虹の橋/カービィ】

雨が止み、空に虹がかかる。
「カービィ！虹が出てる！」
「え？⋯⋯ほんとだぁ！！」
大きな半円を描き、空を彩る虹はすごくキラキラしている。
「ねぇA！探しに行こうよ！」
「なにを？」
「虹のふもと！」
私は頷いて、家を飛び出したカービィを追いかけるのだった。

【愛は呪いとなりうるか/ガノンドロフ】

少なからず、私の愛は彼の足枷となっているし、彼の愛は私の鎖となっている。
「下手くそだよねぇ」
「お前に言われたくは無いな」
「私だってあなたに言われたくないよぅ」
けれど彼はその枷を外そうとはしないし、また私も鎖を壊そうとは思っていない。
だからこの愛は、ちょっと変かもしれないけど、呪いなんかでは無いのだ。誰に何を言われても、私はそう言葉にし続ける。