TraumⅢ【短編集】 (ページ25)

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ハロウィンの日に君と/リンク、カービィページ25

ハロウィンがテーマのSSまとめです。

【もう貰ったから/リンク】

リンクから貰ったクッキーを食べる。

「美味しい？」
「とっても！」

チョコチップ入りのクッキー。
サクサクほろほろ、程よい甘さ⋯⋯美味しいなぁ。

「⋯⋯リンク？」
「ん？」
「リンクはやらないの？トリックオアトリート、って」

ポッケに忍ばせた小さなチョコレート。
当然のように強請られると思っていたため持ってきたのだけれど⋯⋯

「もうAからは貰ったからね」
「⋯⋯？？」
「あ、クッキー1枚頂戴」

手に持っていたクッキーが抜き取られる。

もう貰った、って⋯⋯どういうこと？

──君の笑顔を見れたら、俺はそれでいいんだ。

【パンプキン☆スイート/カービィ】

タルト、パウンドケーキ、パイ、クッキー、プリン⋯⋯
テーブルに並べられたのは、カボチャで作られた様々なスイーツ。

どれも私お手製の自信作である。

「おぉ⋯⋯！美味しいそう〜！食べてもい」
「ダメだよ」
「ひとつだけ！」
「⋯⋯仕方ないなぁ」

横から生えてきたピンク玉に1枚クッキーを差し出す。
彼はそれを受け取ると一口で食べて飲み込んだ。

「ん〜！おいしい！」
「でしょう？」

私も1枚つまみ、口へと放り込む。
うんうん。上出来。

「最初はレンジを爆発させてたのに⋯⋯成長、だね！」
「それ私のせいじゃないと思う」
「あれは面白かったなぁ」
「言わないでいいよ」
「バァーン！って！」

脳裏に映るのは爆発するレンジと、中から飛び出すケーキのもと。
理由はわからない。本当にわからないが、何故かあの時レンジは爆発したのだ。それはもう、思いっきり。

「他のおやつも楽しみだなぁ」
「ふふふ、期待してていいよ」
「うん！期待してる」