TraumⅢ【短編集】 (ページ24)

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短いのまとめ/リンク、ルフレ(男)※ ページ24

※後半夢主が病んでる

【気がついたら、おちていた/リンク】

気がついたのは、何気ない日常の中。

俺を見つけて嬉しそうに笑う君があんまりにも輝いて見えるから、思わず目を覆ったのだ。

「どうしたの？」
「あ、いや⋯⋯すごく眩しいな、って思って」
「今日日差し強いもんね」

彼女は被っていた麦わら帽子を俺に被せ「意外と似合ってるじゃん」と笑う。
その笑顔が、さっきよりもずっと眩しくて、キラキラしてて⋯⋯

(すきだ)

戸惑うとか照れるとか、そういうことは無かった。
ただ、純粋に好きだなって思ったんだ。

＊＊

【君が君を愛せないなら/ルフレ】

「君の分まで、僕が君のことを大切にするよ」

自分のことが嫌いだと、大切になんてできないと言ったA。
腕に刻まれた傷の跡は彼女が苦しんだ証で、僕は彼女の言葉を否定することはできない。かといって肯定するのかと言えば、そうでもない。

だから、僕が、君の分まで君を愛するし大切にする。

「⋯⋯なんで？」
「Aのことが好きなんだ。好きな人を大切にしたいと思うことは何もおかしくないだろう？」
「⋯⋯そっ、か。そっか。そうだね」

──私もルフレくんのこと、大切だから。

彼女が僕に向ける優しさを、ほんの少しでも彼女自身に向けられる日が来たらいいな。そう思いながらAを抱きしめた。

＊＊＊

なんだか文が少し変な気がするので、いつか気が向いた時に書き直す予定です。